2024年5月14日火曜日

あの本、読みました?お酒がカギを握る名作…村上春樹&龍&原田マハ

実存は本質に先立つ青田
短夜や自由の刑に処せられて
実存主義は責任と孤独のみ(無季句)
夏の月責任なくば自由なし
サルトルとボーヴォワールや夏木陰

■あの本、読みました?お酒がカギを握る名作…村上春樹&龍&原田マハ
▪なぜ働いていると本が読めなくなるのか 三宅夏帆著 集英社新書
明治時代から日本人は読書を楽しんできました。
さらに読書は、自分の人生を豊かにしたり
楽しくしたりしようとする自己啓発の
感覚とも強く結びついています。
(中略)
だからこそ労働と読書の関係の歴史を追いかけることによって、
「なんで現代人はこんなに労働と
読書が両立しづらくなっているのか?」
という問いの答えが導き出せるはずです。

▪テクノ・リバタリアン世界を変える唯一の思想 橘玲著 文春新書
リバタリアンは「自由原理主義者」のことで、
道徳的・政治的価値の中で 自由をもっとも重要だと考える。
その中できわめて高い論理・数学的知能をもつのが
テクノ・リバタリアンで、現代におけるその代表が
イーロン・マスクとピーター・ティールだ。

▪世界はラテン語で出来ている ラテン語さん著 SB新書
午前午後を、AM PMと表すのはよく目にされることかと思います
(中略)
午前を指すAMはラテン語の「正午の前に(ante meridiem)」、
午後を指すPMはラテン語の「正午の後に(post meridiem)」の略なのです。

▪独特すぎる世界!新書ってなに?
本郷和人 和田秀樹 小倉碧
新書の御三家 岩波新書・中公新書・講談社現代新書

▪平成で一番売れた親書 450万部突破 129刷超!
バカの壁 養老孟司 新潮新書
人間には思考の限界が存在し 特に知りたくないことは
情報を遮断するものであると指摘
著者の養老孟司はそれを「バカの壁」と名付けた
人間同士が理解し合うことの根本的な難しさを説いた新書

▪世界はラテン語でできている ラテン語さん著 SB新書
自動車メーカーのAudi(アウディ)です。
Audiは、ラテン語で「聞け」という意味です。
(中略)
これは、創業者のアウグスト・ホルヒ(August Horch)の姓(Horch)が、
ドイツ語で「聞け」という意味のhorchと
同じ綴りであることが元になっているのです。

▪80歳の壁 和田秀樹著 幻冬舎新書
80歳を超えた人は高齢者ではなく「幸齢者」―。
これなら敬意を表せるし、温かみもあります。運も味方です。
年をとることへの希望も感じられるでしょう。

▪名著に名酒あり
間室道子 七北数人 バーテンダー万代竜一

▪ある男 平野啓一郎著 文藝春秋 「ウォッカ・ギムレット」
美涼は「はーい。」と返事して 家で一人で料理でもしているかのような、
パフォーマンス的なところのまるでない手つきでシェイカーを振った。
ゆったりとした黒いニットに、かなりダメージのあるデニムを穿いていて、
ソウルというより、ロックっぽい格好だった。
カウンターの中のスツールに腰かけて、破れた片膝を抱えながら、
無精髭を生やした黒いパーカーの五十がらみの男と話をしていた。

▪ロング・グッドバイ レイモンド・チャンドラー著 村上春樹翻訳 早川書房
「ギムレット」
我々は〈ヴィクターズ〉のバーの隅に腰かけて、ギムレットを飲んだ。
「こっちには本当のギムレットの作り方を知っている人間はいない」と彼は言った。
(中略)
本当のギムレットというのは、ジンを半分と
ローズ社のライム・ジュースを半分混ぜるんだ。それだけ。
こいつを飲むとマティーニなんて味気なく思える。
彼:テリー
「ギムレットは飲むには少し早すぎるね」
(ここでギムレットが表現していることはさよなら
幸福と別れを示唆している)
「ところで、ギムレットはどうだい?」
私はそれには返事をせずに立ち上がり、金庫に行った。
私:マーロウ

▪風の歌を聴け 村上春樹著 講談社文庫
ビールが表現していること それは自由
「ねぇ、俺たち二人でチームを組まないか?
きっと何もかも上手くいくぜ。」
「手始めに何をする?」「ビールを飲もう。」
僕たちは近くの自動販売機で缶ビールを半ダースばかり買って海まで歩き、
砂浜に寝ころんでそれを全部飲んでしまうと海を眺めた。

林祐輔 番組プロデューサー 石原正康氏 登場

▪半島を出よ(上下) 村上龍著 幻冬舎文庫
甘紅露(カムホンロ)が表現していること
「甘い味がする紅色の露」という意味を持つ
朝鮮半島の高級蒸留酒 主な原料は米 うる粟
二人はテーブルに置かれていた酒の瓶を手にとり、
天山と吉岡の背後に回って、それぞれのグラスに甘紅露を注ごうとした。
ところが吉岡という県知事は酒?と驚いたような顔になって、
自分のグラスに手のひらで蓋をした。
県知事:吉岡 市長:天山
こんなときに酒なんか。吉岡が天山に耳打ちする小さな声が聞こえる。
(中略)
いいじゃないですか、酒ぐらい、わたしはいただきます。
天山がそう言って、リ・ギュウヨン特務上士にグラスを示した。
(中略)
「あなたが挙げた例は、みな戦争中のことではないですか。
福岡は戦争状態ではないし、あなた方との共存など望んではいませんよ」
天山がそう言ったが、吉岡の方は怯えきっていた。
二人の高麗遠征軍兵士に両脇を抱えられ、沖山が宴会場に運ばれてきた。
それを見た吉岡は、ヒッという短くて高い声を上げ、
天山は嘔吐しそうになって口にハンカチを当てた。
(中略)
天山は放心したような表情になり、この基本計画書に賛同します、
とほとんど聞き取れないような小さな声で言った。
警察庁の役人:沖山 県知事:吉岡 市長:天山

▪風のマジム 原田マハ著 講談社文庫
ラム酒 を描いた「風のマジム」語りは飲めない原田マハ
そっと口につけると、こくん、こくんと喉を鳴らして、
沖山はラム酒を飲んだ。その喉もとを、
マジムはじっとみつめた。祈りをこめて、
(中略)
ゆっくり目を上げると、沖山は言った。
「いま、風が吹いたような」マジムと沖山の目が合った。
沖山の目は輝いていた。未知の味、けれどどこか
なつかしい味に遭遇した 驚きと高揚感に満ちている。
アグリラムコールを使った「モヒート」

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