神光寺天を目指してのぼり藤
のぼり藤柵に巻きつきよじ登り
深呼吸甘き香りをのぼり藤
天空へ鬼籠野(おろの)で見頃のぼり藤
青き空藤房揺れて芳香かな
■プレバト纏め 2024年5月9日
文房具で一句
特別永世名人 梅沢富美男のお手本 締めの一句
初夏の光のインクガラスペン
添削(初夏は夏の季語 夏の初め 5月の頭のすがすがしい気候の時期
透明感のある美しい言葉で纏めている 推敲が完璧でない
問題は表記 表記を含めての表現)
初夏のひかりのインクガラスペン
永世名人 千原ジュニア 傑作50選
密やかに鉛筆登るてんと虫
(密やかにが成功している 詩を作り出している
てんとう虫と人の息が密やかにに入ってくる
小さな場面を捉えるのが上手)
1位 山本里菜
迎え梅雨紙端(したん)に滲む友の文字
添削(滲むが季語の迎え梅雨を補強している
具体的な情報を入れるとより映像がはっきりする
書かないでもわかる より具体的にする)
迎え梅雨借りたノートに滲む文字
2位 内藤剛志
虹の下クレヨンの箱踊り出す
添削(踊り出すは擬人化
擬人化が虹という季語とクレヨンと箱に溶け込んでいる)
3位 雲丹うに
天王山黒ずむ袖に薄暑光
添削(中七の表現が良い 天王山は受験の説明の言葉になっている
天王山の代わりに晩夏光を入れると
受験がもう終わりという意味になる)
鉛筆に黒ずむ袖や夏休み
鉛筆に黒ずむ袖や晩夏光
4位 河野純喜
薫風や隣の君と教科書を
添削(詠もうとした内容があまりにもありきたり)
教科書を忘れた君と風薫る
5位 ゆりやんレトリィバァ
消しゴムが白き水面にボウフラを
添削(俳句としても日本語としても腹立たしい)
消しかすはボウフラみたい子どもの日
次回のお題「雨降りのシーン」
■一分季語ウンチク「緑陰」
夏井いつきのおウチde俳句
非常に気持ちのいい夏の季語
植物の緑の木陰を指す季語ではありますが
似て非なる季語として「木下闇(こしたやみ)」と
比較される場合が多い季語です
「木下闇」はよりちょっと暗さに軸がある
それに対して「緑陰」は緑の影といいつつも
その「緑陰」を作り出している周りの光も含めての「緑陰」
そんな捉え方の差があるでしょうか
比較的新しい季語でもあるようで成立としては
大正時代位に成立したのではないかと言われております
様々な名句も歳時記にたくさん載っている有名な季語です
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