2023年10月31日火曜日

22人の言葉のバトン

星月夜二本の指の祝福を
颯爽と巴里でミロンガ月更くる
海と丘ブイヤベースの出会いかな
秋の潮思いそのままぶつけたり
秋の夜隣に眠る人の呼気

■NHK短歌
NHK短歌スペシャル 22人の言葉のバトン
出演 岡野大嗣 岡本真帆 司会 尾崎世界観

つなぐときバトンはしっぽだったから   岡野大嗣
(好きなように繋いで貰えたらなという気持ちを込めて詠んだ)
つかみしこねて仰ぐ青空   岩下尚史
神様の盃にぬる燗注ぎ足して   金井真紀
会議室との通信を切る   桜井あらん
ひび割れたメガネで明日をのぞいてる   藤井渚央
春夏秋冬咲け山桜   池野弘葉
あの歌も羽根もいっしょに埋めました   梅﨑実奈
(尾崎世界観 推し)
「希望」と名付けた木の根元へ   小坂井大輔
ブランコをこいで足から陽を受ける   上本彩加
苦しくても今ぼくらは始まる   高山邦男
区役所で出生届け型破り   FUNI
(尾崎世界観 推し)
過去退けたるは春筍か(かこのけたるははるたけのこか)   井口吾郎
竹の秋触れては破れ土筆水母   ドゥーグル・リンズィー
午後のおやつはいちご大福   矢沢吉美
もちもちで包んだ幸せほおばって   小宮山碧生
盤駒がある生まれたる家   先崎学
(岡野大嗣 推し)
上の空グラスホッパーならばただ   短歌AI&浦川通
触覚で穴を開ければ雷雨   涌田悠
闇のなかただとんでみるとんでみる   初瀬勇輔
(岡本真帆 推し)
鼓動のリズム「此処にいるよ」と   真山りか
目を閉じて戦に揺れる無窮の野   ガリーナ・シェフツォバ
誰のバトンも落とさず走れ   久永草太

https://www.nhk.jp/p/ts/JM12GR5RLP/blog/bl/pa263M9vxa/bp/pbPr7zpNjW/

短歌はクリームパン

打ち水に一瞬架かる虹だった   岡本真帆
朝目が覚めてもそこにいるサボ   岩手県立盛岡第一高校 野場希海
(唇を歪めて笑う君連れて雨に溶けたいお年頃なの)
ぷるぷるぷるつれない君の河鹿鳴く   尚学館高等部 花岡杏吏
(月曜日恋も収集してほしいとうの前から燃えてるけれど)
ぼくらの隙間を抜けてゆく風   高田高等学校 神田実咲
(忘却は逃げだとおもう眼の奥に刺さったままの花火の欠片)
筑波大学付属高等学校 へ

https://www.nhk.jp/p/ts/JM12GR5RLP/blog/bl/pa263M9vxa/bp/pBJ4DLPj6E/

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