2023年10月20日金曜日

渋谷スクランブル交差点で一句

虚(うつ)ろひを虚(くつ)ろぐ人とともに秋
銀木犀の甘やかな香東福寺
乱れ草正すことこそ価値となる
秋の声ダイナミックと乱暴と
雨の如文字を流さん秋の夜

■プレバト纏め 2023年10月19日
渋谷スクランブル交差点で一句

特別永世名人の締めの一句
梅沢富美男
甘栗の香を行く渋谷交差点
添削(行くは不必要) 
渋谷はや甘栗の香交差点
渋谷かの甘栗の香交差点

俳句史に残る句集作り
千原ジュニア
秋雨や渋谷の路地に鼠と吾
(秋雨とはしとしと降り続く長雨
 鼠と吾を並列 同じ場所・同じ位置 
 自分も鼠のような存在ではないか?
 書いてないが作者の思いが流れ込んでくる)

永世名人への道
中田喜子
青年の歩幅につられ青空へ
(視点の誘導が良い 一気に広がる爽快感
 助詞「へ」の使い方も上手い 
 書いていないけど交差点のイメージが浮かんでくる)

1位 水野真紀
オーデション帰り渋谷の秋そぞろ
(基礎がしっかりしている印象 特待生へ)

2位 山下真司
秋の夜ビルの谷間に光る傘
添削(着地が良い 「に」が良くない 語順が悪い)
ビルの谷間秋夜を光る傘

3位 武田真一
三十年余(みそとせよ)勤めし渋谷野分晴(のわきばれ)
添削(野分晴とは秋の季語 台風一過の晴天 映像が薄くなっている
   季語はストレートに天高しとか秋高しを持ってきた方が良い
   退職の思いを書いた句としては普通)
三十余年(三十三年)勤めし渋谷秋高し

4位 青山フォール勝ち(ネルソンズ)
天高しビジョンに写る同世代
添削(気持ちが伝わってくる 写るは不要
   季語の選び方 目の付け所が将来性がある)
天高し街頭ビジョンに同世代

次回のお題は「夜更かし」

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