2023年10月24日火曜日

兼題「虫」&名言

秋晴れや墨の雫を花とする
秋の声承継の念、自責をや
フェミニスト怒涛の如く論破せり
秋の日や生々流転描き留めん
故郷を思い続けて秋時雨

■NHK俳句 兼題「虫」
選者 高野ムツオ ゲスト 伊集院光 レギュラー 中西アルノ
相子智恵 板倉ケンタ 司会 柴田英嗣
年間テーマ「語ろう俳句」

「虫」とは「虫全体が鳴いている」ということを基本にする
蛇も蛙も虫に入る
「虫」という字が目がふたつしっぽを伸ばしている形
「蝮」です

①一声を躓く虫よ聞いてやる   相子智恵
②虫螻(むしけら)や百舌鳥(もず)の嘴(はし)から見たこの世   伊集院光
「が」とし一行で続ける手もあったと高野ムツオ先生
③月出でよ月よ出でよと虫すだく   高野ムツオ
④虫が虫食ひうつくしき夜(よ)は来(きた)り   板倉ケンタ
⑤足早に自転車押して虫の闇   中西アルノ

私感
伊集院光さま!凄い!
プレバトを拝見していて伊集院光様の俳句の大ファンでした。
半端ない実力の裏にはきちんとした学びがあったのですね。
伊集院光(著)「名著の話 芭蕉も僕も盛っている」
感動いたしました。
相子智恵先生の分析力、読解力に圧倒されました。
このような句会もあったのですね。
みんなが上昇できるように思いました。
人の弱点ばかりを指摘し傷つけ合う句会は苦手です。

特選三席発表 兼題「虫」
三席 虫の秋地球高速回転中   堀田福朗
二席 虫の音や厩舎に睡(ねむ)る競走馬   鵜澤(うざわ)正信
一席 全島の停電中の虫時雨   曽根新五郎

特選
虫すだく備荒貯穀(びこうちょこく)の蔵の跡   遠藤一治
(備荒貯穀とは凶年に備えて穀物を貯蔵しておくこと。)
虫時雨ここは除染土眠る地区   中田昇
陶潜(とうせん)の琴に絃(いと)なし虫しぐれ   梧桐
(陶潜は中国の詩人 陶淵明(えんめい)の本名。
いつも絃のない琴を携え、酔えば心の中で演奏を楽しんでいたという。)
病棟を結ぶ通路や虫時雨   佐藤豊子
糠床はわが家の匂ひ虫の闇   梅田康恵
三軒のためのバス停虫しぐれ   須坂大寒

転記:https://www.nhk.jp/p/ts/6Q6J1ZGX37/blog/bl/pLvva3ZRZL/bp/p7klOJXVeK/

■名言

トリイ・ヘイデン 曰く
「そうよ、大変よ
 それを叶えるのは物凄く大変だわ。
 だけど『大変』というのはね、
 『不可能』とは違うのよ。」

ジイド 曰く
「幸福になる秘訣は
 快楽を得ようとひたすらに努力することではなく
 努力そのもののうちに
 快楽を見出すことである。」

アルバート・アインシュタイン 曰く
「人生を通してユーモラスな態度を保ちなさい...。
 なぜなら、人間の問題はユーモアなしに耐えられるものはほとんどないから。
 彼らは笑いを通して、彼らの馬鹿げたことさえ失う。 」

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