風吹きて波の立つ秋の夕焼け
断腸の思いを持ちて秋の法廷
障子越しやわき陽射しと秋草と
引き立て役の強き眼力渡り鳥
実る秋山よ畑よ歓喜あぐ
■ギュッと四国!
夏井いつきの俳句道場 兼題「秋茄子」
茄子・茄子の花は秋の季語
家族食ふ吾箸進まぬ秋茄子を たこやき
(語順が勿体ない 中七から始まって詠むと良い。)
秋茄子がひとつ先ずは味噌汁に 如月弥生
(秋茄子の初物ぐらいにしてとすると調べが整う。)
秋茄子や日々指折りの実りかな 佐々木和美
(「や」と「かな」詠嘆が重なっている。
感動の焦点がぶれる。「や」を消して整えると良い。)
縦じまの歓喜も染みる秋茄子かな ささポッチャ
(タイガース優勝の句ですね。おめでとう。)
秋茄子を揚げて胡麻味噌たらす夕 海月のあさ
(秀作)
秋茄子は嫁に喰わすな言い伝え しばたまねくん
(人のふんどし借りすぎ)
秋茄子を嫁の代わりに俺食らう ひさくん
(これは日記?作文?)
秋茄子を食む嫁あらず吾(われ)食らふ 舛田順一
(佳作 言い伝えを下敷きに悲哀が入っている。)
父の焼く秋茄子背には格子柄 ゆるるん
(解りにくくしている。ヒントは次)
寛解(かんかい)の夫や秋茄子には焼け目 井上さち
(寛解とは全治とまでは言えないが、病状が治まっておだやかであること。
秀作)
朝陽浴び秋茄子光る散歩道 ひろこ
(浴びいらない。浴びを除くと光の不要。解決方法は次)
秋茄子の尻よ朝日に伸ぶる畝(うね) 巴里乃嬬(つま)
(尻よでカットされることで浴びるや光はいらなくなってくる。
秀作)
秀作への道
秋茄子を嫁に食わせて末永く 双海の夕日
旨そうに秋茄子食べる嫁四十 服部与四郎
諺 秋茄子は嫁に食わすな
嫁に食わせるのが惜しいほどおいしい
体を冷やさぬように嫁への気遣い
服部与四郎の句が佳作
入選ポイント 少しでも具体的に
ギュッと特選
秋茄子や姉颯爽と出戻りぬ 洒落神戸
選句のポイント
諺を下敷きにしたテクニック
私感 これは素晴らしい!
私のお気に入りに入れさせていただきます。
■名言
バートランド・ラッセル 曰く
「人間、関心を寄せるものが多ければ多いほど、
ますます幸福になるチャンスが多くなる。」
バールーフ・デ・スピノザ 曰く
「平和とは戦争が無い状態ではない。
平和とは、美徳であり、心の状態であり、
慈愛、自信、正義を求める
心持ちである。」
エルヴィス・プレスリー 曰く
「どこへ行きたいのかわからなければ、
目的地に着いても気づかない。」
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