日経CNBC Voice より 文字起こししました。
豊嶋広氏 曰く・・・。
世界中の著名な政治家や企業経営者
学者等が 議論を交わす事で
すっかりお馴染みに為った 通称 ダボス会議!
スイスのスキーリゾートで 毎年1月下旬に
開かれる この世界経済フォーラムの
年次総会は ざっと40年の歴史があります。
およそ100ヵ国から2500人が参加した 今年の会議
日本の安倍総理大臣は ビデオ演説と為りましたが
所謂 アベノミクスが齎す円安に ドイツのメルケル首相から
批判が出るなど 良きにつけ 悪しきにつけ
久し振りに日本への関心の高さが目立ちました。
そして アメリカの金融界からは 大手のトップが参加!
モルガン・スタンレー 会長 兼 CEO ジェームス・ゴーマン氏 発言!
Q 決算発表で事業の「転換期」と称しリスク軽減に
取り組んでいるとしていたが 今後 どんな進展があるのか?
決算は 過去の改革を振り返る重要な時期であり
同時に 今後を思案する良い機会でもあるのだ。
だからこそ あえて 「転換期」と表現した。
経営者が目指している方向に 確信がある事を
従業者・広告主・投資家に 理解して欲しい。
スミス・バーニーを完全買収すれば
3大「富裕層向け資産運用会社」に為る可能性がある。
好決算だった事もあり 期待でいっぱいだ。
この1年半 コスト管理に注力し 今後も そのつもりだ。
Q 国際的な規制強化は 予想されるほど厄介ではない。
この課題を乗り越えたと考えていいのか?
正直言うと それでも 厄介だと思っている。
全ての銀行は 金融危機前と比べ 資本増強している。
我々を含め 多くの金融機関は この状況に適応した
大きな課題に関しては すでに対応している。
今は 「ドット・フランク法」等 各国独自の
規制を順守する為に取り組んでいる。
投資銀行部門などへの 資本注入を削減し
自己勘定取引部門の閉鎖も進めてきた。
規制改革に為り 我々は 大きく変化している。
以上でした。
豊嶋広氏 曰く・・・。
リーマン・ショックの際 危機の連鎖を防ぐ為
三菱UFJフィナンシャルグループからの
出資を受け入れた モルガン・スタンレー!
2010年経営にバトンを引き継いだゴーマン氏にとって
シティーグループから買収した スミスバーニーの
完全子会社化が当面の大きな経営課題の様です。
再び リーマン・ショックの様な危機が起きたとしても
経営の屋台骨が 揺るがないようにという思いを込めて
安定している富裕層向けビジネスの強化を掲げている訳です。
尤も モルガンの自己資本に対する利益率は 6年前の
5分の1以下 環境が変わり 規制が変われば会社も変わる。
ゴーマン氏が 特に 投資家に
訴えたいのは この点だったようです。
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