2013年1月11日金曜日

ウェルズ・ファーゴ 元会長 リチャード・コバセビッチ氏 発言!

日経CNBC Voice より
ウェルズ・ファーゴ 元会長 リチャード・コバセビッチ氏 発言!

政治家たちは この1年間の殆どの時間を
問題の解決と赤字削減に費やしてきた筈だった。

にも関わらず 成果は ほぼ何もない。
呆れてモノも言えない。

今回の歳入増加分を 歳出と相殺すると
年間の赤字削減額は 訳400億ドルだ。

だが 赤字は1兆ドルもある。削減率は4%未満だ。
ここで 国家財政を家計に置き換えて 考えてみる。

収入は2.2兆ドルで 年間の支出が3.8兆ドル
そして 赤字が14.3兆ドルある訳だ。

ゼロが沢山あるので これを取って 家計に当て嵌める。

すると この世帯は年収2万2千ドルに対し 支出が3万8千ドルで 
クレジットカードで支払わなければならない。

残高が14万3千ドルもある事に為る。

ここで 議会が この1年間削減してきた額と 
今回の合意の増加部分を足しても この世帯の
赤字削減額は 年間100ドルにも満たない。

全く 何もしていないのと同じだ。
アメリカ国民が 声を上げるべき時だ。

政治家は役に立たない。
問題は 社会保障改革と 経済成長なしには解決できない。

以上でした。
鎌田泰幸氏 曰く・・・。

アメリカの財政の崖が 取り敢えず回避されました。
崖から車の前半分を突き出して止まった。

転落を一旦 免れた様を 形容すれば 
差し詰め こんな言葉が浮かんできます。

減税打ち切りと 強制歳出削減の内 年収45万ドルを
下回る世帯への減税が 延長される一方で 
強制歳出削減は 2か月先延ばしになりました。

包括的な財政再建策を延長期限の2月下旬に向けて
再び 与野党が激論を交わす事に為ります。

一旦 回避した崖ではあるものの 依然として
個人消費への影響が懸念されています。

高額所得者への課税強化の影響ではありません。

今回 社会保障税への減税措置が 
去年 年末で失効した影響です。

今年から 税率が4.2%から 6.2%に上がります。

年間所得が 5万ドル およそ 435万円の世帯では
税の負担が1000ドル 8万7000円増える勘定です。

所得の減少は 個人消費の先行きを
一段と曇らせる事に為ります。

おりしも 年末の個人消費は失速気味で 
アメリカ版100円ショップのファミリーダラーや 
百貨店大手のメーシズが 業績予想を下方修正しました。

回復している住宅市場や 年換算で1500万台を維持している
新車販売に影響を与えはしまいか?

目先は企業マインドよりも 寧ろ 家計への
懸念が広がっていく事に 注意が必要です。

今週の纏め・・・。

2013年へび年の大発会 日経平均は
300円ほど 大幅に上昇しました。

相場の格言で こんな言葉があります。

「悲観の中で相場が生まれ 懐疑の中で育ち
 楽観とともに成熟し 幸福感とともに消えていく。」

今年も 期待と失望のうねりに 
市場参加者は 翻弄される事に為りそうです。

私感

今年も 鋭い分析 視点に期待しています。
宜しく お願い申し上げます。(禮)

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