日経CNBC Voice より 文字起こしです。
ヒューレット・パッカード CEO メグ・ホイットマン氏 発言!
Q 当時の取締役会で 経営者としてオートノミー買収に
ゴーサインを出した事を後悔しているか?
今となっては 後の祭りだが
今回の一件には失望を禁じえない。
我々は 徹底的に査定を行った上で
デトロイト社の監査済み財務報告を信用した。
経営陣の推薦書と「一流」の監査法人に
対する信頼が裏切られた事になる。
失望は隠せないし 実に 不愉快であり
買収に賛成票を投じた事を後悔している。
今は HP株主のためにも 問題是正に努め
証取委などの委ねるべきだと考える。
その上で オートノミー事業を成長させ
顧客の真の市場ニーズを満足させる。
昨今の データの爆発的増大を
マーケティングなどに活かせる 重要技術があるのだ。
HPコンピューティング事業の商機があると思う。
ビジネスには 魅力を感じているし
HPのソフトウェア成長戦略の要となる筈だ。
ただ 実際の価値が当初の想定ほどではなかった。
事業の売上も成長率も予想を下回っている。
また 粗利率40~45%という 報告に対して
実のところは28~30%程度だった。
以上でした。
鎌田泰幸氏 曰く・・・。
本業のパソコンが不振を極め ソフトウェア事業で
収益の回復を期待しましたが 買収した会社で
事もあろうに 不正会計が発覚!
2-4半期連続で 巨額の赤字を計上した
HPの株価は 10年来の安値に沈みました。
不正会計の舞台は イギリスの
業務用ソフト大手オートノミーでした。
売上高を水増ししていた疑いが濃厚となり
HPは88億ドルの損失計上を余儀なくされたのです。
「唖然とした。買収は よく精査した上での事だった!」
オートノミー買収に携わった レオ・アポテカー 前CEOは
ウォール・ストリート・ジャーナル向けの
声明で 失望感を顕にしました。
しかし オートノミーの会計問題は 実は
買収前から 関係者の間で 指摘されていました。
パソコン事業のジリ貧状態が続く中 ソフトウェア事業の強化で
何とか収益を改善させたいHPの焦りばかりが垣間見えます。
クリスマス商戦が始まり スマートフォンやタブレットに押され
パソコンの売上に懸念が持たれている折の 巨額の損失!
HPの苦闘は 今後も続きそうです。
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