日経CNBC Voice より 文字起こしです。
ピムコ 最高投資責任者 ビル・グロス氏 発言!
「財政の崖」が いつ訪れるのか 予測は
できないが 向こう6ヶ月の間には訪れるだろう。
投資の面で気をつけなくてはならないのは
「財政の崖」によって 増税になる事だ。
所得税は35%から40%に 株式譲渡益課税は
15%から20%に 配当課税はどこまで上がるが不明だ。
特に 配当課税は2002年から 税率の変更が
ないため 大きく引き上げられる可能性がある。
譲渡益課税と配当課税が 引き上げられれば
株式の価値は 少なくとも5~10%は下がるだろう。
Q ベイナー下院議長と オバマ大統領の関係は
最悪で もう4ヶ月間も 両者の話し合いはない。
仮に オバマ大統領が歳出削減額に対して 増税額の
比率を高めたとしたら 事態は 更に 悲観的では?
ベイナー下院議長の発言に 融和的な
要素はなく 単なる ポーズに過ぎない。
しかし 今後3~6ヶ月の間に 増税という
形の解決策が出てくるのではないか。
以上でした。
豊嶋広氏 曰く・・・。
グロス氏は冒頭 「財政の崖が ここ6ヶ月の
間には 訪れるだろう。」と言っています。
複雑な方程式を解くには あまりにも時間が足りないので
とりあえず 現行の制度を3ヶ月とか半年とか
期限を区切って延長し その間に 抜本的な税財政の
組み換えについて 大統領と 議会で調整するという
シナリオが その根底にあります。
さて 株式への配当課税は ブッシュ時代に15%まで
軽減されましたが 仮にこれが どこまで上がるか
分からないとなると グロス氏のいう
株安シナリオは 現実味を帯びてきます。
GDPの4%にも相当する財政の崖が 一度に来れば
アメリカ経済が 景気後退に陥るのは 必至!
オバマ氏を再選に導いた民意を尊重しつつ
経済の打撃を最小限に抑える 政治の工夫が問われます。
今週の纏めです。
4年前 大統領選挙が終わった2ヶ月後に
テネシー州メンフィスを訪れた事があります。
キング牧師が暗殺されたホテルの前に
ふと置かれていた 子供の手形
オバマ大統領の写真に添えて
Yes we can!と 書かれていました。
今は ワシントンの政治の調整ばかりに
世間の目は向いていますが あの熱狂
アメリカが再び 取り戻す日は いつ来るのでしょうか?
私感
今週も 素晴らしい番組に感謝です。ありがとうございました。(禮)
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