2012年11月16日金曜日

ピムコ 最高投資責任者 ビル・グロス氏 発言!

日経CNBC Voice より 文字起こしです。
ピムコ 最高投資責任者 ビル・グロス氏 発言!

「財政の崖」が いつ訪れるのか 予測は
できないが 向こう6ヶ月の間には訪れるだろう。

投資の面で気をつけなくてはならないのは 
「財政の崖」によって 増税になる事だ。

所得税は35%から40%に 株式譲渡益課税は
15%から20%に 配当課税はどこまで上がるが不明だ。

特に 配当課税は2002年から 税率の変更が
ないため 大きく引き上げられる可能性がある。

譲渡益課税と配当課税が 引き上げられれば
株式の価値は 少なくとも5~10%は下がるだろう。

Q ベイナー下院議長と オバマ大統領の関係は
  最悪で もう4ヶ月間も 両者の話し合いはない。

  仮に オバマ大統領が歳出削減額に対して 増税額の
  比率を高めたとしたら 事態は 更に 悲観的では?

ベイナー下院議長の発言に 融和的な
要素はなく 単なる ポーズに過ぎない。

しかし 今後3~6ヶ月の間に 増税という
形の解決策が出てくるのではないか。

以上でした。
豊嶋広氏 曰く・・・。

グロス氏は冒頭 「財政の崖が ここ6ヶ月の
間には 訪れるだろう。」と言っています。

複雑な方程式を解くには あまりにも時間が足りないので
とりあえず 現行の制度を3ヶ月とか半年とか 

期限を区切って延長し その間に 抜本的な税財政の
組み換えについて 大統領と 議会で調整するという
シナリオが その根底にあります。

さて 株式への配当課税は ブッシュ時代に15%まで
軽減されましたが 仮にこれが どこまで上がるか

分からないとなると グロス氏のいう 
株安シナリオは 現実味を帯びてきます。

GDPの4%にも相当する財政の崖が 一度に来れば
アメリカ経済が 景気後退に陥るのは 必至!

オバマ氏を再選に導いた民意を尊重しつつ 
経済の打撃を最小限に抑える 政治の工夫が問われます。

今週の纏めです。

4年前 大統領選挙が終わった2ヶ月後に 
テネシー州メンフィスを訪れた事があります。

キング牧師が暗殺されたホテルの前に 
ふと置かれていた 子供の手形 

オバマ大統領の写真に添えて 
Yes we can!と 書かれていました。

今は ワシントンの政治の調整ばかりに 
世間の目は向いていますが あの熱狂 
アメリカが再び 取り戻す日は いつ来るのでしょうか?

私感
今週も 素晴らしい番組に感謝です。ありがとうございました。(禮)

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