2012年11月21日水曜日

クアルコム 会長 兼 CEO ポール・ジェイコブズ氏 発言!

日経CNBC Voice より 文字起こしです。
鎌田泰幸氏 曰く・・・。

先日 半導体最大手のintelとQUALCOMMが
経営難に陥っているシャープに 出資を検討している。

と 複数のメディアが伝えました。
市場関係者は 色めき立ちました。

スマートフォンの半導体を ほぼ独占しているクアルコムが 
謂わば 畑違いのシャープに 何故関心を寄せるのか?と。
 
スマートフォンやタブレット端末で 
クアルコムは重要な位置を占めています。

何せ クアルコムの半導体がなければ 
スマートフォンは作れないとも言われているのです。

その大きな理由は 通信制御 CPU 所謂 
中央演算処理装置 画像処理 GPS機能など 

スマートフォンに必要な 機能を一つの半導体に
納めているからで スマートフォンの
省電力化 小型化に繋がっているのです。

今や クアルコムの半導体は 需要に供給が追いつかず
このままでは スマホ製造メーカー同士 
半導体の奪い合いになるとさえ 言われているのです。

クアルコム 会長 兼 CEO ポール・ジェイコブズ氏 発言!

「財政の崖」の解決策として 
法人税改革が盛り込まれる事を願っている。

海外にある約160億ドルの手元資金の一部を 
米国に還流し 投資に回す事ができる。

Q アップルやサムスンなどの 
  スマートフォン・メーカーは 今後も 好調のようだ。

その通り。上半期のスマートフォン販売台数は 
前年比45%増の3億台にまで達した。

我々にとっての波及効果は著しい。平均販売台数は
6%増加しただけでなく ライセンス事業も好調だ。

「スナップドラゴン」チップの出荷も3倍だ。
スマホ向け事業は 非常に 順調に進んでいる。

Q 今後 タブレット端末向けの部品などの割合が
  高まっていく事を見込んでいるのか?

そうなると思う。タブレット市場は今後 拡大していく。
我々の部品を使っている「ウィンドウズRT」も発売された。

需要が高まれば 我々にとって プラスになる。
もうパソコンは 机だけで使うものではない。

場所は選ばず 形も多様化している。
スマートフォンのように 常に ネット接続している。

これは 我々にとって 得意分野だなのだ。

以上でした。
鎌田泰幸氏 曰く・・・。

160億ドルの手元資金の一部を 国内に還流させ
投資に回す事ができる!雇用を増やすため 製造業の
国内回帰を促しているオバマ大統領にとって 嬉しい話です。

大統領は 就任当初から グリーンニューディール
政策として 太陽電池や 蓄電池メーカーを支援!

500万人の雇用を目指していました。
しかし 中国の格安メーカーに押され 
破綻する企業が相次ぎました。

雇用を増やすため 国内に回帰する製造業に
減税を実施する政策が 果たして巧くいくのか?

今や 飛ぶ鳥を落とす 勢いのある クアルコムが
国内で設備投資に果たして動くのか?

先日 クアルコムは 今後5年間で 一株利益を
年平均10%ずつ増やしていく 経営目標を公表しました。

目標達成には 売上高の増加とともに持続的な
高い利益率が求められます。

このため コストの安い海外メーカーに生産を委託している
クアルコムが そう簡単に国内の戻る事は考え辛いところです。

雇用の増加を狙う政府 利益の拡大が至上命題の企業
その溝は 思いのほか 深いかもしれません。

2 件のコメント:

  1. Vertuさん、こんばんは♪

    自分のスマートフォンにもクアルコムの半導体が入っているのでしょうか?

    ・・・先進国で製造業の「作業員」での雇用はもう飽和状態にあるのではないのでしょうか?

    企業家やアーティスト、教育やサービスに特化した人材でないと、生き残れないような・・・海外支援で食っていけたら、みんななるのではないか・・・なんて思ったりもします。

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  2. shinnosuke saitoさん
    コメントありがとうございます♪(禮)

    >先進国で製造業の「作業員」での雇用は
    >もう飽和状態にあるのではないのでしょうか?

    アメリカは 人口増加が継続しているので
    まだ 雇用を伸ばす事はできると思うのですが・・・。

    新興国と同等の労働対価で アメリカ人が働くとは
    考え難いのではないかと思います。

    原丈人氏のように地球規模で経済を考えないと 
    いけないのでは?なんて 考えているところです。

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