2012年9月28日金曜日

欧州中央銀行 前総裁 ジャン・クロード・トリシェ氏 発言!

日経CNBC Voice より 文字起こしです。
欧州中央銀行 前総裁 ジャン・クロード・トリシェ氏 発言!

深刻な金融危機の状況と その後の恒久的な
金融制度を見据えた判断が 救済には必要だ。

平時であれば 金融機関が負ったリスクが
全て 損失になるのが当たり前だ。

将来的には 「巨大すぎて破綻させられない。」
という金融体制から 脱却すべきなのだ。

しかし 現在でも 深刻な危機にある場合は別だ。
個別の判断をする必要がある。

Q アイルランドの時と違い 危機後の金融体制では
  債権者が損失を被っても 構わないという事か?

そうだ。全体の状況や結果を考慮した上で 
個別の判断を 下さなくてはならない。

今回のECBの決定は効果があるという前提に加え
欧州・ユーロ圏 そして 世界にとって とても重要なものだ。

しかし 欧州の各国政府による緊縮策の実行が 
不可欠であるとともに 欧州安定メカニズムの枠組みの中で 
各国が強調して 目標を達成しなくてはならない。

以上でした。
鎌田泰幸氏 曰く・・・。

「二つの無制限が株を押し上げている!」
金融関係者の間で囁かれている言葉です。

ECBヨーロッパ中央銀行は 9月 南ヨーロッパ債務国の
国債の無制限買い入れを表明 続いて アメリカの金融当局は
期限 規模を切らない 量的緩和第3弾を決めました。

今は 欧州二つの金融当局が
無制限の金融緩和に踏み切ったのです。

この為 余剰資金が株式市場に流れ込み 
追加緩和が決まった週の 各国の株式市場の
上昇率は 軒並みアップしました。

ロシアやブラジルなど 資源国の株価が 急上昇しています。

余ったお金が 資源価格を押し上げ その国の企業は
恩恵を受けると 市場が見た事に他なりません。

しかし 一方で 世界景気の減速懸念は消えていません。

中国の株式市場が 年初来安値を更新 
原油価格も 軟調に転じています。

必ずしも リスク資産の上昇が 世界の景気後退懸念を
払拭させているとは 言い切れないようです。

投資家のマインドが 揺れ動く地合いが 今後も続きそうです。

鎌田泰幸氏の 今週の纏めです。
ここにきまして GDPで世界2位の中国と 
3位の日本の間で領土をめぐる 緊張が高まっています。

経済的な制裁を口にする 中国共産党の
幹部も現れてきておりまして これまでの 
両国の政冷経熱が 試されています。

政冷経熱から 政冷経冷に移るのではないかと
市場参加者は 心配し始めています。

0 件のコメント:

コメントを投稿