2012年9月18日火曜日

太田静子から 太宰治に送った手紙!

「太宰治物語」 より 文字起こししました。
太田静子が 太宰治に送った手紙です。

「どうやら あなたも 私をお捨てになったようでございます。
 いいえ 段々 お忘れになられるようでございます。

 けれども 私は 幸福なんです。
 私の望み通り 赤ちゃんができたようでございます。

 私は今 一切を失ってしまったような気がしていますけど
 でも お腹の命が 私の孤独の微笑の種になっています。

 汚らわしい失策などとは どうしても 私には思えません。

 あなたの人格のくだらなさを 私は
 この間も ある人から 様々 承りました。

 でも 私に こんな強さを与えて下さったのは あなたです。
 私の胸に 革命の虹をかけて下さったのは あなたです。
 生きる目標を 与えて下さったのは あなたです。

 私たちは 古い道徳と どこまでも戦い
 太陽のように 生きていくつもりです。

 どうか あなたも あなたの戦いを 戦い続けて下さい。
 MC マイコメディアン」

このシーンを拝見していて 涙が零れおちてきました。
女から身を引かせるよう 仕向けたのですね・・・。

島田雅彦氏が言うところの 男にとっての
「上級のモテの条件」であるところを 利用されたのですね・・・。

太宰治は 光源氏見たく 生きたかったのでしょうか?
しかし 翻弄された女性のプライドも理解できません。

弄ばれていると 気付きつつ 太宰治との
恋愛を望み 妊娠まで突き進んで行くなんて・・・。

確かに あのように小心な男性を目の当たりにすると
女性は 強く 逞しく なれるとは思いますが・・・。

太宰治と心中を遂げた 山崎富栄は 
唯一 対等な恋愛観で付き合っていたのかも・・・?

人それぞれですが 私には このような男性を
愛する器量は 持ち合わせておりません。

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