2012年8月17日金曜日

PNCファイナンシャル・サービシズ・グループ ジェームズ・ロール氏 発言!

日経CNBC「Voice」より 文字起こしです。

PNCファイナンシャル・サービシズ・グループ 
会長 兼 CEO ジェームズ・ロール氏 発言!

Q スタンダード・チャータード銀行で 
  何故 不祥事は起こったのか?

新聞で知っただけなので 単なる 憶測だが これだけの 
大規模な不正取引となれば 多くの人間が関与している筈だ。

9年も続けられる行為ではないが
数人で帳簿を改竄し 隠蔽工作したとは考え難い。

6万件の取引件数は多い。大勢が見聞きしただろう。

総額2500億ドルという巨額資金と 
取引件数の多さが 多数の関与を想像させる。

Q 米銀と イランの取引は禁止されているが
  NY州当局は どう対処すべきか?

誰が関与し 問題が如何に広がったか 
更なる実態調査が必要だ。

NY支局だけの問題か 
ある種の国際戦略だったのか 調べるべきだ。

Q 大手銀行のスタンダード銀行や HSBCでも 
  資金洗浄をしているようだが PNCは大丈夫か?

私の知る限り当行は問題ないが 調査が行われている事は確かだ。
米国では 資金洗浄が行われえば どんなものでも大問題だ。

以上でした。
鎌田泰幸氏 曰く・・・。

マネーロンダリング=資金洗浄

犯罪行為で得た収益を 銀行の偽名口座に預けたり
送金を繰り返し お金の出処や
所有者を分からなくする行為を言います。

先日 アメリカの規制当局はマネーロンダリングに関する調査の
結果を公表し 世界で銀行業務を営む イギリス2行を名指ししました。

HSBCホールディングスと スタンダード・チャータード銀行です。

HSBCはメキシコで 麻薬組織から70億ドルもの送金を受け
イランと160億ドルの違法な貿易金融に関わったとされています。

そして スタンダード・チャータード銀行は イラン中央銀行と
10年にわたり 金融取引を繰り返していたと見られています。

メディアの中には HSBCは アメリカから完全撤退せよ!と
強い調子で 非難する向きも出始めています。

今後 世界で 銀行業務を営む 他の銀行にも 
火の粉が飛ぶ可能性があるだけに 金融市場は 
今後の 成り行きを注意深く見守っています。

鎌田泰幸氏の 今週の纏めは・・・。

市場参加者の高速取引の暴走や 
住宅市場の崩壊による金融派生商品の破綻 

そして マネーロンダリング 何れも 金融市場 
金融機関にとって 想定外の出来事でした。

それを避けるためには 思いも寄らぬ事態が起こると想定し
その結果として 被る損失を 
如何に最小限に食い止める事ができるか?

危機管理が より重要になってきています。

今週も 素晴らしい番組に 感謝申し上げます。

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