2012年8月8日水曜日

ジェフ・アップルゲート氏 発言!

日経CNBC「Voice」より 文字起こしです。
今週のナビゲーターは 豊嶋広氏 でした。

豊嶋広氏 曰く・・・。
アメリカの金融政策を決めるFOMC 連邦公開市場委員会!

定例会合は年8回と ヨーロッパや日本に比べても少なく
注目度が高いため 結果が発表される日のアメリカ東部時間午後は
マーケットは いつも お祭り騒ぎのようになります。

CNBCはFOMC発表時間を挟んで 有力な
マーケット関係者とスタジオに繋いで 議論を展開します。

それ自体が FOMCの結果についての
マーケットの世論を形成する事にも繋がっています。

8月1日のFOMCでは あるベテラン ストラテジストを呼んでいました。

モルガン・スタンレー・スミス・バーニー 最高投資責任者 
ジェフ・アップルゲート氏 発言!

Q 9月にもFRBが追加緩和施策を実施すれば 
  市場にネガティブな影響を及ぼさないか?

  景気がそれだけ 悲惨だからという風に
  捉われてしまう可能性はないのか?

その可能性はない。
最悪なのはFRBが声明を出し 何もしない事だ。

5000億ドルのバランスシート拡大をすべきだが
今のところ 計画はないようだ。

更なる 追加緩和に加え 銀行がFRBに預けている
資金の利率を引き下げる方法も考えられる。

そうすれば 銀行の貸出を促進させ 景気にとってもプラスになるだろう。

Q FRBは株価を大きく左右する事ができる。
  行動するという思惑だけで株価が上昇する。

  株式の専門家として 今後 どう見ているのか?
  FRBを無視して14年末まで 強気でいるべきなのか?

FRBは市場へ多大な影響力を持っている。
FOMC結果の発表後 直ぐに 株式市場は弱含んだ。

FRBは 有言実行する事が求められている。
9月にも 次の一手を取る 下ごしらえができた。

以上でした。
豊嶋広氏 曰く・・・。

アメリカCNBCが FOMC前に 実施したアンケート調査では
78%の人が 1年以内にFRBは量的緩和に踏み切ると予想する一方
大方の人は あっても9月以降の実施と見ていました。

アップルゲート氏は こうしたマーケット世論を
代表した上で 5000億ドル 40兆円規模の
追加的な量的緩和が必要だと主張しています。

世界景気の減速傾向が強まる中で FRBが景気刺激に動く事を
株式相場上昇への数少ない拠り所と期待する声は確実に増えています。

さて ウォール街で 「FRBには逆らうな!」と よく使われる格言です。
アップルゲート氏は こうも言っています。

「FRBは有言実行する事が求められている。」今のマーケット世論は
「FRBよ 逆らうな!」といったところなのでしょうか?

次に FRBに対するウォール街の期待に水をかける動きを見てみます。
アメリカ経済は そんなに弱くない!という景気循環論ばかりです。

そもそも FRBが必要なのか?という議論が
政治の世界で一定の支持を得ています。

2008年からの金融危機 危機の回避のため 
数多くの金融機関が救済される一方 
ゼネラルモータース クライスラーなど 自動車業界をはじめとして 
多くの一般企業が倒産に追い込まれ 失業者が急増しました。

金融機関の救済は不公平という 
一般世論が盛り上がった経緯があります。

その中核となったFRBの制作に 一段の透明性を持たせるため
議会がFRBを監査するという法案が7月 下院で可決されました。

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