2012年8月4日土曜日

ダウ・ケミカル 会長 兼 CEO アンドリュー・リバリス氏 発言!

日経CNBC Voice より 文字起こしです。
ダウ・ケミカル 会長 兼 CEO アンドリュー・リバリス氏 発言!

Q 一株利益と収益が予想を下回った原因は 何だったのか?

大変厳しい四半期だったのは明らかだが その中ではとても良い結果だった。
3月は 途上国を中心に 全体的に好調だった。

欧州危機は 収束したかに見えたが違った。
4月の落ち込みは著しく 第2四半期の低調査は 09年に匹敵した。

今は企業努力で頑張るしかない時期で どの会社も同じようにしている筈だ。
嵐が過ぎ去るのを待つ中で これだけの結果が出せたのは立派だ。

予想を下回ったのは ユーロ安が原因だ。
売上の3分の1が欧州なのだ。

7月に入っても 需要の回復は見られず
見通しは難しいが 不透明なのは明らかだ。

今は できる限りの事を行って 結果を出していくしか方法がない。
また 欧州の景気は明らかに後退しており 中国はその影響を受けている。

以上でした。
鎌田泰幸氏 曰く・・・。

ユーロ安が業績の足を引っ張っている!

続々とアメリカの企業が決算を発表する中で 
改めて 為替のドル高 ユーロ安が 企業収益を
圧迫している事が 明らかになってきています。

ユーロドル相場は 過去1年 ユーロ安 ドル高基調が続いています。

ヨーロッパ景気の後退の影響が 商品の販売不振にも重なっておりまして
マクドナルド IBM ジョンソン&ジョンソン コカ・コーラなど企業が 
減収を強いられています。

収益が減少すると企業は設備投資に慎重になり 雇用も減少するという 
負の連鎖を引き起こす可能性が高まる事になります。

ヨーロッパ信用不安が リーマンショックのような混乱を
世界経済に齎すというよりも 案外 企業業績や個人消費を通じて 

ゆっくりと 確実に 恰も 真綿で首を絞めるが如く 
アメリカ経済を弱らせていくのかもしれません。

今週の纏め

ECBの金融緩和が 鮮明になる中 今度は
アメリカの金融政策に焦点が移っています。

追加の緩和が期待される一方 そろそろ 
金融政策の限界を意識する声も出ています。

世界経済は 失われた10年の日本の後を追ってしまうのか?
今後 益々 注意が必要かもしれません。

今週も 勉強になりました。
日経CNBC様 及び 鎌田泰幸氏に 感謝申し上げます。

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