日経CNBC「VOICE」より 文字起こしです。
米国下院議員 ロン・ポール氏 発言!
Q FRB監査法案は両党から 圧倒的支持を得たが
民主党優位の上院では反対にあっている。
法案可決の見込みは?
米国民が望むから 法案が下院で可決された。
私の金融政策論に賛同していなくても
国民の多くが透明性を求めている。
FRBは欧州債務国や銀行を こっそり救済しようとしているが
FRBの行動を知る義務と権利を
規定する法は 国民の要請に応えるものだ。
Q バーナンキ議長は 政治的圧力を恐れていたが
FRB監査法案は 独立性を危うくするのか?
彼らの秘密主義を危うくしたいものだが
FRBは独立性と秘密主義をはき違えている。
議会に金融政策を任せるというのは 私の本意ではない。
何も 議会に紙幣発行の権限を与えろと主張しているのではない。
銀行を救済したり 世界の中央銀行を操る
そんな政治的な秘密主義に 異論があるだけだ。
以上でした。
豊嶋広氏 曰く・・・。
このインタビューにあるように FRB監査法案が
上院まで通る公算は小さいとされていますが
下院では民主党の一部を含めて 3分の2の議員が
賛成に回ったという事実は FRBに対する
風当たりの強さを はっきりと示します。
FRBが大胆な金融緩和をやりたくても やり方が不透明だと
政治から言われるような策を取り難くなった事は否めません。
今年は 大統領選挙!ポール氏も予備選に名乗りを上げましたが
支持は広がらず撤退を決めました。
しかし 2年前の中間選挙で躍進した ティーパーティに
象徴されるように 小さな政府を求める世論 言い換えますと
現在の政府や 公的機関への不信感は高まったままです。
共和党の大統領候補となるミット・ロムニー氏が 追加的な
量的緩和QE3は 効果はないだろう!との見方を示しているのも
こうした 政治力学の変化を写しています。
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