2012年8月16日木曜日

米連邦住宅抵当会社 社長 兼 CEO ティモシー・マヨプロス氏 発言!

日経CNBC「Voice」より 文字起こしです。
米連邦住宅抵当公社 社長 兼 CEO ティモシー・マヨプロス氏 発言!

Q 建築でも販売でも 住宅市場に活況が見られ
  価格も安定基調と言われている。

  しかし 下期には減速するとも見られている。

  住宅市場の底入れは本物か? 
  減速なら公的支援が必要になるのか?

住宅価格は景気動向に大きく左右される。
即ち 消費者信頼感と雇用だ。

価格は安定してきているが 暫くは 
まだ上下する可能性があるだろう。

しかし 劇的な回復が見られる事はないだろう。

長期的には そうなる可能性もあるが 
短期的には不透明で 状況を見守る必要がある。

今は 民間の資金が住宅ローンに向かっていない。

住宅価格が長期的な上昇傾向を見せない限り
この状況は続くだろう。

こうした市場の現実を考えれば
公社の住宅ローン供給が大変重要だ。

住宅価格の継続的な上昇が見られない限り
民間資本が戻ってくる事はない。

以上でした。
鎌田泰幸氏 曰く・・・。

リーマンショックの後 政府の支援で再建を目指す
ファニー・メイの財務が改善しています。

直近 2四半期連続で資産が債務を上回り
債務超過の状況から脱しています。

信用力の低い個人向け住宅融資の損失処理が進み
保有している金融派生商品の評価損が大幅に減少
4‐6月期は21億8500万ドルの利益を出すまでになりました。

リーマンショックの爪痕が少しずつ 癒えているようです。
しかし マヨプロス氏は 尚も慎重です。

金融派生商品の評価損益は 市場の動向で大きく変わります。

肝心の住宅市場の先行きが読みきれない事も
彼を 慎重にさせています。

もし 雇用や個人所得の環境が悪化すれば
住宅市場は 再び 底を探る事になりかねません。

そうした事態となれば またもや 
政府の支援が必要になるかもしれないのです。

マヨプロス氏は 決して 楽観的なコメントを
述べる立場ではないようです。

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