2025年1月24日金曜日

NGシーンで一句&偉人・敗北からの教訓「蔦屋重三郎」

冬椿朽ちた花びら掃き集む
(那波多目功一) 朝陽浴び翔(かけ)る冬鳥宙返り
人真似が楽しいですか❓冬の空
想像の繰り返し北窓塞ぐ
冬の月手長猿の佇まい

■プレバト纏め 2025年1月23日
NG シーンで一句

永世名人富美男の締めのお手本
カチンコは四度目太秦の寒夜
(数字のリアリティー 五七五を全部足して17音 
俳句の型の1つ 数字でNGが出ていることが想像できる
四が時間経過もちゃんと表現 
包み込むような寒夜 どんどん画面が大きくなる)

昇格試験 森口瑤子
撮影所の門扉冷たし吾は未熟
添削(上五・中七の描写はしっかりしている 
皮膚感に訴える季語:冷たし 門扉が拒むかのよう)
撮影所の門扉冷たし吾に硬し
撮影所の門扉冷たし吾に重し

1位 おいでやす小田
NG出しストーブの輪から遠ざかる
添削(孤独が見えてくる 心情がよく出ている 中七は7音に)
NG出しストーブの輪く居る

2位 篠原ゆき子
熱燗やさっきの長台詞ここでなら
添削(中七は極力7音にする 場所情報を季語で表現)
台本の台詞いまならおでん酒

3位 本多力
アドリブが出ずに下向くふきのとう
添削(下向くは説明になっている 
冬草:季語 冬でも枯れずに青く残っている草)
アドリブが出ず冬草に目を落とす

4位 関水渚
苦手な音寒さで嚙んだということに
添削(要らない言葉がある 自己模倣は表現者としてはいけない)
サ行また寒さで噛んだことにする

5位 藤岡真威人(まいと)
失敗に頬染めるさま寒椿
添削(季語を例えに使うと季語の力は落ちる 
必要な情報が書かれていない 寒椿は映像になり
失敗した人は頬を染めていたかもと想像して貰える)
台詞まちがえて寒椿のシーン

次回のお題「フライドポテト」

■偉人・敗北からの教訓 第76回「蔦屋重三郎・寛政の改革に抗ったメディア王」

蔦屋重三郎 敗北の伏線
情報の収集と分析は成功の鉄則
ただし「出る杭は打たれる」という事に十分配慮すること

蔦屋重三郎 敗北の瞬間
巨大権力に抗う度胸と覚悟は見事
とはいえ 勝負抜負ければ周囲を巻き込むことを忘れずに

重三郎は豪胆な男であるからさほど恐れいったようには見えなかった
「伊波伝毛之記」より意訳

おれは今日の昼時に死ぬよ
拍子木はまだ鳴らねえのか
「喜多川柯理墓碣銘」より意訳
寛政九年(1797)永眠 享年48

蔦屋重三郎の敗北から学ぶ教訓
塩梅を知る

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