短景やシンプルだけど重たくて
SNSは嫉妬製造機しまき
冬の暮嫉妬せずにはいられない
取っつき難き人に取っつくおこり炭
■NHK高校講座 言語文化 故事成語「守株」
学習のポイント
一 「故事」・「故事成語」とは何か
二 本分を声に出して読む
三 「守株」の現代語訳と話の背景、故事成語としての意味を考える
・「故事」…昔から伝わっている出来事や話
・「故事成語」…故事がもとになって生まれた言葉
例:これを完璧に仕上げようね 文章を推敲しよう
完璧と推敲は中国生まれ
原文
「韓非子(かんぴし)」
宋人有耕田者。
田中有株。兔走触株、折頸而死 。
因釈其耒而守株、冀復得兔。
兔不可復得、而身為宋国笑。
書き下ろし文
宋人に田を耕す者有り。
田中に株(くいぜ)有り。兔走りて株に触れ、頸を折りて死す。
因(よ)りて其の耒(すき)を釈(す)てて株を守り、復(ま)た兔を得んことを冀(こひねが)ふ。
兔復た得(う)べからずして、身は宋国の笑ひと為る。
口語訳(現代語訳)
宋の国の人で、田んぼを耕している者がいました。
ある日、畑の中にあった切り株にウサギが走ってぶつかり、
首を折って死んでしまいました。
これを見たその人は持っていたすきを捨てて(農作業を辞めて)、
毎日切り株をチェックし、また切り株にウサギが飛び込み、
楽をしてウサギが手に入らないかと願っていました。
(もちろん)ウサギを得ることはできずに、
その人は宋の国の笑い者となったということです。
「待ちぼうけ」は「守株」からできた童謡
韓非(学者)
成功した昔のやり方で、今の民を治めようとする者は、
ちょうどこの農夫が切り株をじっと見守っているようなものだ。
童謡「待ちぼうけ」作詞:北原白秋 作曲:山田耕筰
待ちぼうけ、待ちぼうけ
ある日せっせと、野良稼ぎ
そこに兔がとんで出て
ころりころげた 木の根っこ
2.
待ちぼうけ、待ちぼうけ
しめた。これから寝て待とうか
待てば獲物が驅けてくる
兔ぶつかれ、木のねっこ
3.
待ちぼうけ、待ちぼうけ
昨日鍬取り、畑仕事
今日は頬づゑ、日向ぼこ
うまい切り株、木のねっこ
4.
待ちぼうけ、待ちぼうけ
今日は今日はで待ちぼうけ
明日は明日はで森のそと
兔待ち待ち、木のねっこ
5.
待ちぼうけ、待ちぼうけ
もとは涼しい黍畑
いまは荒野(あれの)の箒草(はうきぐさ)
寒い北風木のねっこ
■NHK高校講座 言語文学 柳あをめる(短歌)
学習のポイント
一 リズムを感じながら味わう
二 感情に寄り添う
三 情景を思い浮かべる
一
やはらかに柳あをめる北上の岸辺目に見ゆ泣けとごとくに
石川啄木
短歌が難しいと感じた時は… 短歌はリズムのある韻文
まずは声に出してよんでみよう!
岡に来て両腕(もろうで)に白い帆を張れば風はさかんな海賊のうた
斎藤史(五八五七七 字余り)
二
なぜ短歌を詠むのか?
我が母よ死にたまひゆく我が母よ我を生まし乳足(ちた)らひし母よ
斎藤茂吉
(私をお生みになった十分な乳を与えてくださった)
五七五五(字足らず)八(字余り)心の声がリズムとなっている
短歌は心の動きを文字とリズムに託して表現
三
昼ながら幽(かす)かに光る蛍一つ孟宗(まうそう)の藪(やぶ)を出(い)でて消えたり
北原白秋
清水へ祇園をよぎる桜月夜こよひ逢ふ人みなうつくしき
与謝野晶子
■NHK高校講座 言語文学 雪の深さを(俳句)
短歌は奈良時代の万葉集 俳句は一般的には江戸時代、戦国時代「俳諧連歌」
学習ポイント
一 リズムを感じながら味わう
二 自然を感じる
三 音を想像する
一
五七五は日本人が慣れ親しんできたもの
金亀子(こがねむし) 擲(なげう)つ闇の深さかな 高浜虚子
俳句が難しと感じたときは…
まずは声に出してよんでみよう!
芋の露連山影を正しうす 飯田蛇笏
二
俳句にえがかれた自然の様子に注目
来(こ)しかたや馬酔木(あしび)咲く野の日のひかり 水原秋桜子
切れ字…強く言いきることで間を持たせたり余韻を生んだりする
(ここまで歩いてきた方向 そこに切れ字 作者は立ち止まって振返っている
馬酔木は春の季語 季語は読者に季節感をうまく伝えることができる
外(と)にも出よ触(ふ)るるばかりに春の月 中村汀女
三
海に出て木枯帰るところなし 山口誓子(せいし)
木枯:冬の季語 木枯を音で表すと?ビュービュー
冬の水一枝(いっし)の影も欺(あざむ)かず 中村草田男
高校講座ホームページ https://www.nhk.or.jp/kokokoza/gengobunka/
SNSは嫉妬製造機しまき
冬の暮嫉妬せずにはいられない
取っつき難き人に取っつくおこり炭
■NHK高校講座 言語文化 故事成語「守株」
学習のポイント
一 「故事」・「故事成語」とは何か
二 本分を声に出して読む
三 「守株」の現代語訳と話の背景、故事成語としての意味を考える
・「故事」…昔から伝わっている出来事や話
・「故事成語」…故事がもとになって生まれた言葉
例:これを完璧に仕上げようね 文章を推敲しよう
完璧と推敲は中国生まれ
原文
「韓非子(かんぴし)」
宋人有耕田者。
田中有株。兔走触株、折頸而死 。
因釈其耒而守株、冀復得兔。
兔不可復得、而身為宋国笑。
書き下ろし文
宋人に田を耕す者有り。
田中に株(くいぜ)有り。兔走りて株に触れ、頸を折りて死す。
因(よ)りて其の耒(すき)を釈(す)てて株を守り、復(ま)た兔を得んことを冀(こひねが)ふ。
兔復た得(う)べからずして、身は宋国の笑ひと為る。
口語訳(現代語訳)
宋の国の人で、田んぼを耕している者がいました。
ある日、畑の中にあった切り株にウサギが走ってぶつかり、
首を折って死んでしまいました。
これを見たその人は持っていたすきを捨てて(農作業を辞めて)、
毎日切り株をチェックし、また切り株にウサギが飛び込み、
楽をしてウサギが手に入らないかと願っていました。
(もちろん)ウサギを得ることはできずに、
その人は宋の国の笑い者となったということです。
「待ちぼうけ」は「守株」からできた童謡
韓非(学者)
成功した昔のやり方で、今の民を治めようとする者は、
ちょうどこの農夫が切り株をじっと見守っているようなものだ。
童謡「待ちぼうけ」作詞:北原白秋 作曲:山田耕筰
待ちぼうけ、待ちぼうけ
ある日せっせと、野良稼ぎ
そこに兔がとんで出て
ころりころげた 木の根っこ
2.
待ちぼうけ、待ちぼうけ
しめた。これから寝て待とうか
待てば獲物が驅けてくる
兔ぶつかれ、木のねっこ
3.
待ちぼうけ、待ちぼうけ
昨日鍬取り、畑仕事
今日は頬づゑ、日向ぼこ
うまい切り株、木のねっこ
4.
待ちぼうけ、待ちぼうけ
今日は今日はで待ちぼうけ
明日は明日はで森のそと
兔待ち待ち、木のねっこ
5.
待ちぼうけ、待ちぼうけ
もとは涼しい黍畑
いまは荒野(あれの)の箒草(はうきぐさ)
寒い北風木のねっこ
■NHK高校講座 言語文学 柳あをめる(短歌)
学習のポイント
一 リズムを感じながら味わう
二 感情に寄り添う
三 情景を思い浮かべる
一
やはらかに柳あをめる北上の岸辺目に見ゆ泣けとごとくに
石川啄木
短歌が難しいと感じた時は… 短歌はリズムのある韻文
まずは声に出してよんでみよう!
岡に来て両腕(もろうで)に白い帆を張れば風はさかんな海賊のうた
斎藤史(五八五七七 字余り)
二
なぜ短歌を詠むのか?
我が母よ死にたまひゆく我が母よ我を生まし乳足(ちた)らひし母よ
斎藤茂吉
(私をお生みになった十分な乳を与えてくださった)
五七五五(字足らず)八(字余り)心の声がリズムとなっている
短歌は心の動きを文字とリズムに託して表現
三
昼ながら幽(かす)かに光る蛍一つ孟宗(まうそう)の藪(やぶ)を出(い)でて消えたり
北原白秋
清水へ祇園をよぎる桜月夜こよひ逢ふ人みなうつくしき
与謝野晶子
■NHK高校講座 言語文学 雪の深さを(俳句)
短歌は奈良時代の万葉集 俳句は一般的には江戸時代、戦国時代「俳諧連歌」
学習ポイント
一 リズムを感じながら味わう
二 自然を感じる
三 音を想像する
一
五七五は日本人が慣れ親しんできたもの
金亀子(こがねむし) 擲(なげう)つ闇の深さかな 高浜虚子
俳句が難しと感じたときは…
まずは声に出してよんでみよう!
芋の露連山影を正しうす 飯田蛇笏
二
俳句にえがかれた自然の様子に注目
来(こ)しかたや馬酔木(あしび)咲く野の日のひかり 水原秋桜子
切れ字…強く言いきることで間を持たせたり余韻を生んだりする
(ここまで歩いてきた方向 そこに切れ字 作者は立ち止まって振返っている
馬酔木は春の季語 季語は読者に季節感をうまく伝えることができる
外(と)にも出よ触(ふ)るるばかりに春の月 中村汀女
三
海に出て木枯帰るところなし 山口誓子(せいし)
木枯:冬の季語 木枯を音で表すと?ビュービュー
冬の水一枝(いっし)の影も欺(あざむ)かず 中村草田男
高校講座ホームページ https://www.nhk.or.jp/kokokoza/gengobunka/
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