冬陽射し夢の世界へ誘わん
冬の街黄色き車また見っけ
日陰の主役ズームイン
背を丸め狭き足幅冬を舞う
■NHK俳句 兼題「初鏡」
選者 西山睦 ゲスト 新橋小雪(新橋芸者) 司会 柴田英嗣
年間テーマは「やさしい手」
白足袋の鞐(こはぜ)を外し素顔なる 西山睦
「白足袋」は防寒という意味で冬の季語になる
地方(じかた) 毎晩宴席で三味線を披露
俳句歴19年 芸者になってからも19年
忍び駒かけて爪弾く霜夜かな 小雪
俳句×歴史100年の芸
明治8年創業の料亭 日本三大料亭のひとつ
伊藤博文、佐藤榮作、高浜虚子が訪れていた
俳句は芸と共通する点も多く芸の幅を広げたり深めたりする理由で始めた
・小雪さんの「やさしい手」 俳句三選
三味線
初春の音締(ねじめ)はかろき三下り 小雪
「三下り」は三味線の調弦法のひとつ
正月の華やかな浮いた感じを出したくて「かろき」を使った
本調子 「初春」は正月のおめでたい席で踊る曲
お座式の設えによって曲は変わる
忍び駒とは音を小さくするもの
東をどり
帯解けば東をどりの余韻かな 小雪
着物
逝く秋や実花俳妓(じっかはいぎ)の縞小紋(しまこもん) 小雪
実花とは下田実花(しもだじつか) 山口誓子の妹で高浜虚子門の俳人
新橋芸者としても昭和に活躍
・俳句と芸の共通点や違いは❓
「決まりごとの中で自分を表現する」
俳句も「五・七・五」という方はあるように芸にも型があり
お稽古でも型から教えていただくが決まった型の中で自分を表現していく
10年やれば体で覚える
積極的に学ぶことと体で覚えることは覚悟した方がいい
・今週の兼題 今週のテーマ「初鏡」
芸者の初鏡は置屋での初座敷の支度をする光景
必ず合わせ鏡で後ろ姿を確認する
特選六句発表!
ためらはぬ母の手際や初鏡 植野史理(ふみとし)
初鏡棒のやうなる娘(こ)の着付け 古川晴野
娘(こ)は出かけシトラスの香の初鏡 堀部一良
ゆるやかに割烹着ぬぎ初鏡 山本和惠
病床の顔は上向き初鏡 吉野敬子
往来に朗らかな声初鏡 村上修
特選三席発表!
一席 背には吾子膝にも吾子の初鏡 富樫(とがし)望
二席 初鏡昨夜活けたる花香る 山中昌子
三席 牛小屋に赤いヤッケの初鏡 星節子
・柴田の歩み
俳句も進行も10年
■NHK短歌 テーマ「日記」
選者 俵万智 ゲスト 信川清順 司会 ヒコロヒー
年間テーマは「光る愛の歌」
・入選九首 テーマ「日記」
プラごみは毎日毎日かさを増す立体的な日記のように
公木正(こうきせい)
三席 おとついのページのうらのボコボコを今日の私がやさしくなでる
川田ゆかる
何かから私を守るためだろう、罫線(けいせん)に針葉樹繫りぬ
深川泳
日記には「アホ」の一言しかなくて七年前のこの怒り何
藤森円
ごめん、って日記に何度書いたって伝わらないって知ってて、ごめん
遠藤健人
一席 私 読み返すたび思い出す日記には残さなかったことの数々
富尾大地
二席 私 日記買う来年もまた愛(かな)しみを預けて下ろす通帳のごと
大野康子
昼にもう日記を書いた日があって読み返すたび新鮮な昼
佐藤研哉
私 わたくしの日記は生け簀(す)とりあえず浮気している夫(つま)を泳がす
菊池康子
・「光る君へ」で短歌を10倍楽しもう!
現代の日記と「光る君へ」の時代の日記の違いは?
現代の日記は自分のために書く
当時の日記はもっと公のものだった
藤原行成「権記」藤原道長「御堂関白記」藤原実資「小右記」
実際あったことが入ってくるとフィクション部分もすごく説得力を持つ
現代短歌を作るときもすごく役立つテクニック
実際あったことをちょっと混ぜながらフィクションを書く
短歌づくりのポイント
リアルを生かせばフィクションにも説得力が生まれる
俵万智女史は行成派
露の身の風の宿りに君を置きて塵を出でぬることぞ悲しき
万智訳
露としてあなたはそばにいてくれた置いていかねばならぬ悲しさ
「露」は定子のことを言っているのではないか
定子はお産で亡くなったお産で亡くなった人は成仏できないと言われていた
彰子の手をつかみながらこの歌を詠む行成…。
当時の日記は生きた人間のドラマの日々の中で
文字として書かれてきたと実感できる
書くことで歴史を作る 現代の「社会詠」に近い
私たちがどんな風に感じたか時代の空気として次の時代に伝えていく
短歌づくりのポイント
世の中の出来事や時代の空気を自分がどうとらえたかを詠み込む
「社会詠」にも挑戦しよう
言葉でギャップを感じることもある 万智女史
ギャップを楽しめるのがすごくいい ヒコロヒー
続かなかったことも含めて日記
日記をつけるほど自分と向き合う必要のない期間
・言葉のバトン
鵜のいろの空に朝日をのぼらせる
谷口菜月 フリーアナウンサー
⇩
生きる輝き背中を押され
松田茂 コピーライター
「最高の初体験」「飛び越えろ、自分を。」
「想像すること、とめられない。」
冬の街黄色き車また見っけ
日陰の主役ズームイン
背を丸め狭き足幅冬を舞う
■NHK俳句 兼題「初鏡」
選者 西山睦 ゲスト 新橋小雪(新橋芸者) 司会 柴田英嗣
年間テーマは「やさしい手」
白足袋の鞐(こはぜ)を外し素顔なる 西山睦
「白足袋」は防寒という意味で冬の季語になる
地方(じかた) 毎晩宴席で三味線を披露
俳句歴19年 芸者になってからも19年
忍び駒かけて爪弾く霜夜かな 小雪
俳句×歴史100年の芸
明治8年創業の料亭 日本三大料亭のひとつ
伊藤博文、佐藤榮作、高浜虚子が訪れていた
俳句は芸と共通する点も多く芸の幅を広げたり深めたりする理由で始めた
・小雪さんの「やさしい手」 俳句三選
三味線
初春の音締(ねじめ)はかろき三下り 小雪
「三下り」は三味線の調弦法のひとつ
正月の華やかな浮いた感じを出したくて「かろき」を使った
本調子 「初春」は正月のおめでたい席で踊る曲
お座式の設えによって曲は変わる
忍び駒とは音を小さくするもの
東をどり
帯解けば東をどりの余韻かな 小雪
着物
逝く秋や実花俳妓(じっかはいぎ)の縞小紋(しまこもん) 小雪
実花とは下田実花(しもだじつか) 山口誓子の妹で高浜虚子門の俳人
新橋芸者としても昭和に活躍
・俳句と芸の共通点や違いは❓
「決まりごとの中で自分を表現する」
俳句も「五・七・五」という方はあるように芸にも型があり
お稽古でも型から教えていただくが決まった型の中で自分を表現していく
10年やれば体で覚える
積極的に学ぶことと体で覚えることは覚悟した方がいい
・今週の兼題 今週のテーマ「初鏡」
芸者の初鏡は置屋での初座敷の支度をする光景
必ず合わせ鏡で後ろ姿を確認する
特選六句発表!
ためらはぬ母の手際や初鏡 植野史理(ふみとし)
初鏡棒のやうなる娘(こ)の着付け 古川晴野
娘(こ)は出かけシトラスの香の初鏡 堀部一良
ゆるやかに割烹着ぬぎ初鏡 山本和惠
病床の顔は上向き初鏡 吉野敬子
往来に朗らかな声初鏡 村上修
特選三席発表!
一席 背には吾子膝にも吾子の初鏡 富樫(とがし)望
二席 初鏡昨夜活けたる花香る 山中昌子
三席 牛小屋に赤いヤッケの初鏡 星節子
・柴田の歩み
俳句も進行も10年
■NHK短歌 テーマ「日記」
選者 俵万智 ゲスト 信川清順 司会 ヒコロヒー
年間テーマは「光る愛の歌」
・入選九首 テーマ「日記」
プラごみは毎日毎日かさを増す立体的な日記のように
公木正(こうきせい)
三席 おとついのページのうらのボコボコを今日の私がやさしくなでる
川田ゆかる
何かから私を守るためだろう、罫線(けいせん)に針葉樹繫りぬ
深川泳
日記には「アホ」の一言しかなくて七年前のこの怒り何
藤森円
ごめん、って日記に何度書いたって伝わらないって知ってて、ごめん
遠藤健人
一席 私 読み返すたび思い出す日記には残さなかったことの数々
富尾大地
二席 私 日記買う来年もまた愛(かな)しみを預けて下ろす通帳のごと
大野康子
昼にもう日記を書いた日があって読み返すたび新鮮な昼
佐藤研哉
私 わたくしの日記は生け簀(す)とりあえず浮気している夫(つま)を泳がす
菊池康子
・「光る君へ」で短歌を10倍楽しもう!
現代の日記と「光る君へ」の時代の日記の違いは?
現代の日記は自分のために書く
当時の日記はもっと公のものだった
藤原行成「権記」藤原道長「御堂関白記」藤原実資「小右記」
実際あったことが入ってくるとフィクション部分もすごく説得力を持つ
現代短歌を作るときもすごく役立つテクニック
実際あったことをちょっと混ぜながらフィクションを書く
短歌づくりのポイント
リアルを生かせばフィクションにも説得力が生まれる
俵万智女史は行成派
露の身の風の宿りに君を置きて塵を出でぬることぞ悲しき
万智訳
露としてあなたはそばにいてくれた置いていかねばならぬ悲しさ
「露」は定子のことを言っているのではないか
定子はお産で亡くなったお産で亡くなった人は成仏できないと言われていた
彰子の手をつかみながらこの歌を詠む行成…。
当時の日記は生きた人間のドラマの日々の中で
文字として書かれてきたと実感できる
書くことで歴史を作る 現代の「社会詠」に近い
私たちがどんな風に感じたか時代の空気として次の時代に伝えていく
短歌づくりのポイント
世の中の出来事や時代の空気を自分がどうとらえたかを詠み込む
「社会詠」にも挑戦しよう
言葉でギャップを感じることもある 万智女史
ギャップを楽しめるのがすごくいい ヒコロヒー
続かなかったことも含めて日記
日記をつけるほど自分と向き合う必要のない期間
・言葉のバトン
鵜のいろの空に朝日をのぼらせる
谷口菜月 フリーアナウンサー
⇩
生きる輝き背中を押され
松田茂 コピーライター
「最高の初体験」「飛び越えろ、自分を。」
「想像すること、とめられない。」
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