御年始の休み激減過疎の街
やわやわの甘き干し柿届きをり
陽射し浴び石啄ばまん冬雀
寒の雨車飛ばしてお買い物
■ライジング若冲「天才かく覚醒せり 完全版」
若冲
大盈(たいえい)ハ冲(なむ)シキガ若(ごと)キモ其(そ)ノ用ハ窮(きわ)マラズ
心の中に吹く風、雲を割って射す陽、稲妻の光みたいなものを絵に込めようと思う
水 器に盈(みち)る
虚心坦懐(きょしんたんかい)ナレバ心眼(しんがん)自(おの)ズカラ開ク
洛陽(らくよう)ノ画壇(がだん)ニ三傑有リ
巷(こう)人未(じんいま)ダ其(そ)ノ名ヲ不知(しらず)
古(いにしえ)ノ伏龍(ふくりょう)鳳雛(ほうすう)ニ比ス可(べ)シ
大雅(たいが)ハ雌伏(しふく)スル虎ニ似タリ
一度(ひとたび)咆哮(ほうこう)スレバ山国(さんごく)震撼(しんかん)ス
岩子(がんし)ハ巣ヲ出ル鳳(おおとり)ノ雛ノ如シ
他日(たじつ)飛翔スレバ万里ヲ往(ゆ)かん
若冲ハ深淵ノ龍ニ例フ可(べ)シ
時ヲ得テ天ニ昇レバ雷鳴轟カン
売茶翁 生前葬
皆絵を絵にする者なり
未だよく物を絵にせし者を見ず
技をもって売らんとするも
未だよく技より勝る者あらず
伊藤若冲 是れ人より奇(こと)なる所
「動植綵絵」三十幅の制作を開始
理解してくれる者を千年待つ 千載 具眼徒ヲ俟ツ
絵を描く技はもはや神の領域にある 丹青活手ノ妙神ニ通ズ
売茶翁 死す 享年八十九
俗世に生きたが上手くいかず 処世不知世
禅僧になってみたが悟れず 学禅不会禅
しかたなく茶道具を担ぎ 但将一担具
いたる所で茶を売った 茶茗致処煎
いたる所で茶を売ってみたが 致処煎兮(けい)
たいして客も来ず 無人買
むなしく道具を抱えて川辺に座っている 空擁提籃座渓辺
笑うなら笑え! 咦(わらう)
世の評価を受け入れる者こそ潔い 一任天下人粲(かがやく)然
圓山應舉
相国寺
伊藤若冲 大典顕常 円山応挙 池大雅 売茶翁
遊び心で伊藤若冲と大典顕常を同性愛者にしたのでしょうか❓(謎!)
■新美の巨人たち【椅子の名作!剣持勇「ラタンチェア」×シシド・カフカ】
剣持勇1912~1971
「デザイナーは技術に精通した芸術家である」
「剣持勇の世界」より
デザインにおける美とはあとからつけたすものではなく
内部から表われてくるものである
今も剣持勇の椅子は連綿と作り続けられています。
新潟県長岡市の郊外「ワイ・エム・ケー長岡」で…。
ラタン(藤)
熱帯や亜熱帯に自生するヤシ科のつる性植物
主にフィリピンから品質の良いものを輸入している
現地で皮を落とした状態で輸入され使用される
1964年(昭和39年)ラタンチェアは
ニューヨーク近代美術館(MOMA)に永久コレクションとして収蔵される
無名を望んで土着とモダン
「椅子は家具の中でも最も設計製作の難しいものの一つに数えられる
何故かと云えば椅子は人体に接触して用いられる点では
家具中髄一であるからだ
つまり快適 良否の判断が直接人体の感覚によって決定される」
「僕の栄養剤 名づけて無名文化財」より
つまり「いい」ものには昔も今も変わりないからである
松本哲夫「剣持勇ジャパニーズ・モダンの提唱者」より
やはり強力な個性というか 好みというか
それが土着的な泥くささであれ日本的な破調であれ
そういう謎を秘めたデザインの人間的なユニークさが確かにありました
気になるラタンチェアのお値段は…。
ラタンチェア(C-3160タイプ)¥319,000(税込)
上野樹里女史のナレーション アートトラベラー シシド・カフカ女史
最高でした。
作り物に辟易していました。
やはり自然体でなくっちゃぁ~です。
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