2025年1月31日金曜日

マックフライポテトで一句&兼題「寒雀」

フクラガエル泳ぎは苦手土匂ふ
フクラガエル短き足よ土恋し
フクラガエルからだ真ん丸土の春
フクラガエル棲み家水なき土の中
フクラガエルお尻もぞもぞ帰宅せり

■プレバト纏め 2025年1月30日
マックフライポテトで一句
・永世名人富美男のお手本 梅沢富美男
キーを打つ炬燵ポテトは箸で食ぶ
添削(語順が逆 具材におかしみがあるさすが! 
   炬燵は実感として読み手に伝える ひっくり返した方が得
   最後に季語である炬燵を残すことでぬくぬくした所に読者も)
箸で食ぶポテトキーを打つ炬燵

・特待生昇格試験 蓮見翔
カフェラテとポテトで粘る冬の夜
添削(ささやかな臨場感が欲しい 「で粘る」散文的
   ファミレスと書かなくてもファミレスに違いない
   短い音数の季語にし臨場感を加える 時間経過とか臨場感が盛れる)
カフェラテとポテトで粘りゐる寒夜

1位 かたせ梨乃
元彼からLINE小春の朝マック
(軽やかに描いた 内容と調べが連動している)

2位 HAN-KUN
口元に君からポテト春隣
添削(季語 春隣:冬も終わりに近づき春の気配がただよう
   詩歌で「君」は恋愛の対象 季語が人間関係を匂わす
   「に」に動きをつける「へ」にする 曖昧にして恋の気分を高める)
口元ポテト春隣

3位 南條庄助
君待ちてポテトしなしな息白く
添削(俳句は映像 語順が悪く理解できない)
息白く君待つポテトしなしなに

4位 山崎玲奈
塾帰りかじかむ指に油染む
添削(指の油染みは詠まなくても想像できる)
塾帰りのポテト悴みつつつまむ

5位 秋元真夏
母が練る遠足風の冬休み
添削(具体的な映像が浮かんでこない 遠足は春の季語
   俳句としての違和感 中七と下五で取り戻す
居間にレジャーシートポテト気分の冬休み

・次回のお題「冬の銀座」

■ギュッと!四国 家藤正人の俳句道場
兼題「寒雀」冬の季語 傍題 「ふくら雀」「冬雀」

ギュッと!特選
落ちるのか飛ぶのか光寒雀   風早杏
特選のポイント ❝躍動❞を切り取る

寒雀丸くふくれて風しのぎ   池田midori
生垣をぴょんぴょこするり寒雀   藤田雅士
秀作 冬すずめ胸に窪めるひとところ   綾竹あんどれ
佳作 寒雀丸し天気予報あたる   いち・にっ
寒雀凌ぐ陽だまり土俵入り   河国老末廣
佳作 電線のミとミとファとソ寒雀   ちょうさん
佳作 土佐漆喰酒蔵長き寒雀   十亀
秀作 風のみが巡る野原や寒雀   海神 瑠珂
寒雀筋肉のごと割れた腹   のりのつばさ
雪降りし朝のコーラス寒雀   昇椿
佳作 枯葉散るやうに寒雀は庭へ   柚木 みゆき
秀作 笑えない日の帰り道寒雀   そまり

・正人のもったいない
風と行く 吉野川には 寒雀   天満哲人
五七五の間を空けない
風と行く吉野川には寒雀   天満哲人

秀作 離婚歴二回寒雀も逃げる   伊予吟会 宵嵐

次回の兼題「萵苣(ちしゃ)」春の季語

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