伝統へ新しき風小鳥来る
星明り漆に置いた夜光貝
沖縄を螺鈿(らでん)で埋めん秋の空
秋闊歩ハイビスカスを着た女
(にし阿波)秋高しムラの細部に神宿る
■理想的本箱 君だけのブックガイド EDITION青春
吉岡里帆 太田緑ロランス 幅允孝
悩み多き青春 手に取って欲しい青春の書
・「しろいろの街の、その骨の体温の」著者 村田沙耶香
教室の小さな価値観に縛られるもどかしさ
自分の価値は自分でつくる
伊吹 主人公・結佳と同じ書道教室に通うサッカー少年
・「遠浅の部屋」著者 大橋裕之
青春を謳歌したいけど」たどり着かないジレンマ
青春の真っただ中では青春に気づかない
・「えーえんとくちから」著者 笹井宏之
食パンの耳をまんべんなくかじる
祈りとはそういうものだろう
暮れなずむホームをふたりぽろぽろと音符のように歩きましたね
とてつもないけしごむかすの洪水が来るぞ愛が消されたらしい
わたくしは水と炭素と少々の存在感で生きております
半袖のシャツ 夏 オペラグラスから見えるすべてのものに拍手を
息抜きをしている人に栓をするすべてがぬけてしまわないよう
この星に消灯時間がおとずれるときも手を繋いでいましょうね
ふわふわを、つかんだことのかなしみの あれはおそらくしあわせでした
ひきがねをひけば小さな花束が飛びだすような明日をください
戦争が優しい雨に変わったらあなたのそばで爪を切りたい
ねむらないただ一本の樹となってあなたのワンピースに実を落とす
えーえんとくちから えーえんとくちから
永遠解く力を下さい
「人にやさしくなりたい時に読む本」より
自由な心で遠く見たことのない世界へ飛び込む
・「#Z世代的価値観」著者 竹田ダニエル
「大人に任せておけばいい」という時代は、もうすでに終わっている。
どんどん「変化の前例」を作っていくことで、自分たちの手で
腐った社会を少しずつ変えられることを証明している。
「仕事≠人生」的な働き方より
抑圧からの解放 新しい規範を作る
ありのままの自分らしく生き続ける探求
・「ボクの音楽武者修行」著者 小澤征爾
スクーター提供依頼に対し富士重工が出した条件
一、日本国籍を明示すること
一、音楽家であることを示すこと
一、事故を起さないこと
スクーターと共に貨物船で渡欧
欧州に来たのは棒ふりの修業
五体でぶつかる
Allegro(速く) Forte(強く)連発した
コンクール第一位の賞状を手にした
音楽に関しては努力型だったが粘りだけは超一流だった
抜群の行動力、人懐っこい人柄、並外れた努力、
自由かつ健やかに音楽を探求できたのでは❓
世界に自分を開いて運命をたぐり寄せることとなる文章
■芹澤銈介に影響を与えた柳宗悦の言葉
本当の美しさというものは実用に導かれ制作されるような
他力のものの中にこそある
■ワルイコあつまれ(100) 稚児俳句
辻内京子 髙柳克弘 松尾葉翔
「なぁぜなぁぜ」
疑問や質問を言うときに皮肉を込めて使うフレーズ
なぁぜなぁぜ雨名月の誕生日 辻内京子
雨名月(秋の季語)雨で中秋の名月をながめることができないようす
虫かごの窓開いておりなぁぜなぁぜ 髙柳克弘
虫かご(秋の季語)美しい鳴き声の虫を飼うためのかご
ポイント
間のびした印象になるため中七は字余りをさける
なぁぜなぁぜ腹ぱんぱんでも夜食食う 松尾葉翔
夜食(秋の季語) 添削ポイント 内容が重複している
髙柳先生の添削 牛飲馬食さらに夜食よなぁぜなぁぜ
牛飲馬食 たくさん飲んで食べること
ポイント 字余りすることで満腹感を表現
辻内先生の添削 なぁぜなぁぜ夜長の食い気きりもなき
夜長(秋の季語) やるせなさ皮肉を出すために「食い気」を入れた
ポイント きりのなき 言い切らないことで余韻を残した印象になる
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