秋を打つ降りしきる雨受ける濤
夕暮れを鯨ゆるりと秋の海
透かし彫り面取り加え天高し
海と川入り乱れたり深き秋
日蝕の炎の揺らぎ秋創る
■ 夏井いつきのおウチde俳句
一分季語ウンチク「良夜」
読んで字のとおり良い夜 月の出ている美しい夜のことを
いう言葉なのですが 俳句の季語として使う場合には
注意が必要になります どういう季語かというと
秋の夜の漠然とした広い意味ではないのです
この季語は陰暦8月15日つまり名月の夜
名月の夜の気持ちのいい
美しい月夜ということになってきます
たった1年の中のその日1日だけというのが
この季語のポイントになってきます
名月が空に輝いている その下に広がる空間の広さ
そういったものを含んだ季語になってきます
■夏井いつきのおウチde俳句
一分季語ウンチク「木天蓼(またたび)」
俗に「猫に木天蓼」とも言いますが この「木天蓼」を
猫に与えると酔っ払ったようになるということで
猫好きもよく知っている植物かもしれません
季語としての「木天蓼」これは「木天蓼」の実になります
「木天蓼」の花は初夏の頃に咲くのですが その花が落ちて
そして実が黄色く熟してくるのが秋になってきます
この実は塩漬けにしたりすると食べることもできるようです
そのほか果実酒なんかにもなるようです
虫瘤ができたものは漢方薬の材料にもなるそうです
どんな味になるんでしょうかね
■夏井いつき俳句チャンネル
【第9回尻二字三角パス①】候補句を一挙公開!【「らい」】
夏井いつき俳句チャンネル
来世では躓かないわ春炬燵 甲斐杓子
磊落(らいらく)なボルゾイ梳いてゐる四日 小豆白虎
ライカライカ皮の手擦れや涅槃西風(ねはんにし) 山上ぽぽ
らいてふの太陽たたへ咲くミモザ 田中とうま
来客と伯母の背を刺す猫の恋 豆村あつ
礼拝の遅春をひかる黒真珠 松田T
ライトには新人春の定期戦 アントニオ
雷神のパンツ欲しがる二月かな 千秋
来世は猫破れかぶれの恋短か たな屋英利
らいてふ忌古アパートにさす朝日 みづちみか
来客のメロンがやけに無口です 嶋村まき
来診の鞄よりチョコ花の蔭 かいいまず
ライムきゅるきゅる春宵のカウンター Q&A
ライダーの襟足うねる風光る 北里有李
雷神の剣を盗んだ春夜かな きょう大
ライオンの目の隅にある春愁 桂子
雷伝為右エ門初場所を刺す きぼやしき
来世とは死後の生なり黒揚羽 たぶれ
投句者の名前は夏井いつき先生の文字が読み取れなくて
間違っている確立大です…。ごめんなさい…。
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