2024年2月1日木曜日

100分de名著 選 独裁体制から民主主義へ(3)非暴力ゆえの勝利

深刻な亀裂と共に冬を生く
冬の空来世のための現世あり
冬茜内部なくして外部なし
山眠る破片のような言葉持ち
離散者の問いは続けど冬の浜

■100分de名著 選 独裁体制から民主主義へ(3)非暴力ゆえの勝利
政治学者 ジーン・シャープ
リトアニア独立回復運動
ソ連クーデター未遂事件

非暴力の市民を攻撃したゴルバチョフは
非暴力によって窮地を救われる
中見真理

すごい不思議!図に描かないと分かんない
伊集院光

まずは小さな行動から身近で具体的な問題を取り上げることも重要
運動・抵抗のシンボル
雨傘運動(香港2014) 
オレンジ革命(ウクライナ2004) 
ひまわり学生運動(台湾2014)

中国「白紙デモ」
「何かを書くと消される」ということを示す白紙を掲げた抗議デモ

政治的麻痺状態を作り出すことも重要。
独裁者の力を奪う「隠れた不服従」(静かな抵抗)
秘かに巧みにということ

非政府組織
芸術家団体 文筆家協会 労働者組織 商工会組織 
各種の愛好家団体など
並行政府
既存の政府と競合する二重政府

サユディス
リトアニアがソ連から独立する際中心的な役割を果たした組織
1988年サユディス(運動)結成
1988年夏 エストニアを中心に「歌う革命」が起きる
1989年8月23日バルティック・チェーン(三国の首都を結ぶ「人間の鎖」)
参加者200万人/全長600km)
1990年2月 リトアニアの総選挙でサユディス圧勝
ジーン・シャープの理論を齎したのはグラツィナ・ミニオタイテ(哲学者)
「市民力による防衛」の原稿を読み確信へ
グラツィナ・ミニオタイテは急いでリトアニア語に翻訳して
サユディスのメンバーに配布した

親ソ派に働きかけ文壇を煽るソ連
1968年チェコスロバキアへのソ連の軍事介入
2021年ロシアのウクライナ侵攻
並行政府の国防大臣は国内の団結のために働きかけた
ソ連からの攻撃には非暴力で抵抗すること
新政府が発した法律のみに従うようにメッセージを出した
通信システムでプロパガンダを防ぐ
新政府は議会庁舎の中にラジオ局を開設
ソ連が武力行使に及ぶ事態を想定して
独自のテレビ放送も開始
技術者が零下25度という極寒の中で
働いたおかげで独自の放送体制を整えられた

1991年1月11日 ソ連軍がリトアニアに侵攻
血の日曜日 13人死亡/500~700人負傷
世界に向けたラジオ放送
私たちは持ちこたえています 聞こえているでしょうか
愛、信念、正義によってリトアニアは生まれ変わるでしょう

ソ連の人気者ゴルバチョフとの闘い
(放送がなければ)欧米がリトアニアを
支持することは難しかったかもしれない

武力行使の口実を与えるな!
リトアニア市民が非暴力を徹底すれば
ソ連は武力行使に踏み切ることが難しくなる
もっともらしい攻撃理由を与えないことが大事

ソ連クーデター未遂事件(1991)

モスクワの若者が「非暴力行動198の方法」を
数百枚コピーして広めただけではなく
非暴力闘争の小冊子を2000部近く配布

対ゴルバチョフにも非暴力・不服従
ゴルバチョフを助ける方も非暴力・不服従

クーデターの首謀者が側近だったことから
ゴルバチョフとソ連共産党の権威は失墜
クーデターから半月後の1991年9月に
ソ連はバルト3国の独立を承認

勝利を信じぬ者に勝利なし
半信半疑で始めた運動は実を結ばない

ある政権の崩壊が、
すぐさまユートピアにつながるわけではない
その代わりに、公正な社会的、経済的、
政治的な関係性を築き、他のかたちをとった
不正行為や抑圧を撲滅するための
重い仕事と長い努力がこれから始まるのだ。

闘争で得た民主主義体制を維持し
より公正なるものにするためには
さらなる努力が求められる

永久革命

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