智慧つけるカラスの奇襲冬の朝
一輪の蠟梅生けた厨かな
蠟梅の香る床の間夜明け前
冬の夜願いはひとつ眠りたい
エフィカシー自信を持って春まぢか
■こころの時代 月がささやき 石が吠える 音楽家 長谷川時夫
自分が何を本来欲しているのか
自分の本質に歩んで行くことなんだと思う
月を見ていて邪魔にならない音楽
あるいは風を感じながら弾けるような
音楽みたいなものを増やしていったらいいと思っている
ゆったりとした自然とのコミュニケーションが生かせる音楽
存在の重さと重さがバカンっと
音を作るわけでその音はすごい音がする
自分たちは宇宙に暮らしているんだという
実感を持つことはとても大事だと思う
ちょっと東洋的な要素があったっていうか
天界の音楽のような雰囲気
しゃべることのできない日々に、考えることも減少した。
そうしてできた心の隙間にふえていったのは
見ること、感じることだった。
そして出会ったのが風だった。
風がこんなにいつも自分の友として存在していたと、
なぜ今まで知らなかったのだろうか。
北欧の青い芝生に座って風を見ていると、
木が風に踊っているのがわかる。
風は地球を楽器として遊ぶ。
自分を閉じ込める部屋の壁をじっと見ていると、
壁を通り抜けられるような意識がわいた。
自分を隔てるものは、部屋の壁、空の壁、
その向こうに見えない星の壁がある。
それらをパタパタと将棋倒しのように倒していくと、
宇宙に自分という星があることを思った。
長谷川時夫「宇宙の森へようこそ」より
この地は、世界で最も雪の多い所である。
経済的効率を考えるならば、多大な悪条件を、
この雪によって被るといえる。
しかし、この雪が恵みもまた多大なのである。
雪が降ると大池の音世界は一変する。
雪は音を消すだけでなく、
音を出すものを、草木を埋めていく。
山向こうの鳥の羽音も聞こえる。
景色の変化は移ろい易く、
常なき世界を、自然界の持つ真理を教える。
雪が降れば降る程、心は澄みあらわれよう。
それは「参禅」にも等しいものである。
雪掘りの生活そのものが禅である。
この大池の恐ろしい程の、世界で最も深い雪が教えてくれよう。
ジョン・H・ボウルズの言葉
長い間複製でしか見られなかった絵の実物を見ることができて
興奮していますし感謝しています
これらの絵の描き手は社会的地位がとても低く
あまり文化を持っていないと考えられていました
しかし今では
豊かな文化だと理解されています
長谷川さんの努力の結果
多くの素晴らしい作品がここで生み出されました
いまでは絵画の制作者たちが訪れるだけでなく
インドやヨーロッパから
私はアメリカからですが
高名な学者たちもここを訪れています
ここは聖地になっているんです
ミティラー美術を学びたければ十日町に来なければいけません
この美術館は人々を結ぶ
文化の架け橋になっているのです
「STONE MUSIC」長谷川時夫の初めての個人アルバムとなりました
限りない星を見る時、
人々は自分が砂粒のように小さなものであるということを知る。
そして宇宙の中にある一個の
小さな生き物としての自覚に目覚めよう。
それは自ずから、広大な宇宙にあって、
人も虫もあらゆる生き物も等しいことが知れよう。
森の一番鳥の音は朝を告げ、
蝉の音は命の短さをも知らせる。
中空に舞う枯葉の音は「流転」を知らしめ、
森の音は「無常」をうたう。
枯葉一枚にしても、心を澄ませるなら、
世界の深さを知ることができよう。
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