2024年2月24日土曜日

カラオケで一句&第8回三角パス②

無為自然(むいしぜん)水の如(ごと)亀の看経(かんきん)
辿り着く場所を探して春の月
春陰や徳を備えぬ人のをり
春寒や思わせぶりな薄笑い
冴返る量と価格の反比例

■ プレバト纏め 2024年2月22日
カラオケで一句 

▪特別永世名人 締めのお手本 梅沢富美男
らうらうと僧侶の美声花まつり
(カラオケ⇨僧侶のお経の声へ発想を飛ばした
 花まつりはお釈迦様の祭り4月4日
 らうらう よく声の通ること 語順もよく考えてある
 美声の僧侶だと人物に軸足 僧侶の美声だと声に軸足が乗る)

▪特待生昇級試験 武田鉄矢
「なごり雪」君を見ないで歌い出し
(この挑戦が1つの解答 ほのかな恋の物語がある
 「君」は詩歌の世界では恋愛の対象
 曲名に季語の力を託す 鍵カッコを外した方が良い
 歌い出すなら2ランクアップ 止めた方が余韻余剰が深い)
なごり雪君を見ないで歌い出

1位 HISASHI
親友のしゃがれたエール忘れ雪
(季語は忘れ雪 親友の思いは伝わる
 しゃがれたがよい 大人になっての友人
 季語があることによって友情は忘れないで続く)

2位 関口メンディー
デンモクがふたりを隔てる春休み
添削(デンモクとは曲を選ぶタッチパネル式のリンコン 
   言葉の経済効率がとてもいい 
   春休みも意図通り学生同士じゃないか❓
   中七は極力7音にする 俳句の定石 
   「隔てる」に軸足がのっかる
   語順を変えることで人物に軸足がかかる
   季語春休みがはっきり機能する)
デンモクが隔てるふたり春休み

3位 小林幸子
春の夜のカラオケ締めは「雪椿」
添削(鍵カッコで曲名 季語の力は弱くなる
   季語が美し過ぎてお互いを殺し合っている
   季語春の夜が主役になっていない 雪椿を季語にする)
雪椿咲きカラオケ締めはさて

4位 田中あいみ
カラコロンマイクとお酒沁みる春
添削(春という季語があまやかに響く)
ドアベルとマイクとお酒沁みる春

5位 レイザーラモン
朧月負けたらあかんで東京に
添削(季語は朧月 春の夜のぼんやりかすんだ月
   本歌取り 元の句の語句や趣向をとり入れて新しい句を詠むこと
   作詞家に途轍もなく失礼 弟子じゃないけど破門)

次回のお題「回転寿司」

■夏井いつき俳句チャンネル
第8回尻二字三角パス②次のお題は?「作句編」

リンボーでくぐり抜けたる虹の下

したがって失当ごまめでもくらへ   家藤正人

「ら」へ続く歌詞を探してゐて初夢   夏井いつき

ゆめゆめ口出す勿れ吾子初湯    郎善(ローゼン千津)

つゆほどの反省水祝が鼻   家藤正人

花まるのこどものための初みくじ   夏井いつき

九時投句〆切でせうか初句会   郎善

貝柱猛(たけ)き雑煮のうすにごり   家藤正人

ごり押しといはれて初荷送る送る   夏井いつき

くるくると目のまはりたる福笑ひ   郎善

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