寒稽古原点回帰水を浴ぶ
寒稽古言葉も水も受けて発つ
めくりめく虚構の世界雪遊び
良くも悪しくも使える虚構寒の入り
それぞれの一瞬を生く冬の月
■NHK短歌 題「傷ついたこと」
選者 山崎聡子 ゲスト 松井玲奈 司会 ヒコロヒー
年間テーマ「伝えられなかった思い」
いちまいのガーゼのごとき風立ちてつつまれやすし傷待つ胸は
小池光
▪つぶやきを短歌に
溶けきった氷で濡れた口のなか言葉はかたちを持たず流れる
山崎聡子
上の句で情景の描写をして下の句で心理描写する
▪てれび歌会
入選九首 テーマ「傷ついたこと」
三席 きみ去りて蛾の銀粉に塗(まみ)れつつわれ半身で生きねばならぬ
伊藤一夫
傷つけるよりは傷付けられたがる君を何度も立たせる花野
小林菫子(すみれこ)
一席 消えそうな声で嫌だと言えたこと火炎のような今日の夕焼け
紙村えい
私 文字にして記せば傷は薄れゆく終止符をうつ夜の日記に
青木良子
二席 傷ついたことなんてない凍てる夜の窓に吊りたい貝殻と羽根
北入はるか
私 つかまれて傷つけられてつぶされてガザの白桃生卵たち
兼松正直
私 終電の足もとだけの暖かさ中途半端に優しくするな
くらたか湖春
リビングで寂しげな目をする父に渡したはずの鹿のブローチ
菊池茎
母を追い出し父を追い出し四方より壁迫るくるごときこの部屋
大津穂波
▪松井さんの「傷ついたこと」
噛みつかれ傷ついた腕すでに癒えいま傍にあるねこの温もり
松井玲奈
▪ことばのバトン
ひとしずくの夢足音(あおと)ははずむ
みなかみまるごと短歌プロジェクト 実行委員 篠原香代
⇩
勢(はずみ)車付きの玩具(おもちゃ)のあった頃
田村吉廣
みなかみ町牧水会 会長
落葉山ならび合ふ間の遠空の藍の深みに雪の峯見ゆ
行き行くと冬日の原にたちとまり耳をすませば日の光きこゆ
若山牧水の歌碑
■偉人・敗北からの教訓
第31回「北政所・悲しき豊臣家臣団の分裂」
北政所おねの敗北から学ぶ教訓
一、ここぞという時に演説で指針を示すべし
二、相手の懐に飛び込み顔を突き合わせ関係を築くべし
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