2023年11月8日水曜日

サイエンスZERO 575でカガク!

懸命に刹那(せつな)を生きる帰り花
枯真菰(かれまこも)品の欠片もなき女
枯葎(かれむぐら)重い人生背たろうて
冬の蚊につきまとわれん枕元
冬の空遍路転がす太龍寺

■サイエンスZERO 575でカガク!
宇宙一のミステリアス天体 ブラックホール
国立天文台 水沢VLBI観測所 所長 本間希樹(まれき)

銀河の深窓百億歳の姫   たらちねの蛍

巨大な星の残骸がつぶれてできた天体

星だった記憶狐火うおんとなく   常幸龍BCAD

ほのあかくゆつくり滝はとこしなへ   北野きのこ

Chapter1 見えない天体 ブラックホールをとらえろ

星潰(つぶ)るる音秋声として我へ   山本先生
星だった記憶狐火うおんとなく   常幸龍BCAD
(狐火 冬の季語)
ブラックホールに隠した君の赤い靴   GONZA
(無季句)
ブラックホールに捨てた君の赤い靴   添削

しんしんと時間の捻じれたる寒さ   喜祝音
(寒さ 冬の季語) 

Chapter2 世界初撮影で見えた! ブラックホールの意外な特徴
ブラックホールは地球に対して傾き時計回りの回転
光に近い速さでガスが回っている

夏夜風水沢集う光の輪   正岡滉翔

Chapter3 動画で明らかに!? ブラックホールの新たな真実
ブラックホールが吐き出すエネルギービーム
専門用語では「ジェット」と呼ばれている
M87ブラックホールジェット 速さ時速10憶㎞ 長さ5000光年
中心のブラックホールが自転していることが解った
ブラックホールが自転をしていると
(帯びている)磁気がぐるぐる巻きになる
(その結果)5000光年先までジェットを飛ばす
こんな強力なジェットになるには自転していないとおかしい?

星流る秦先生の恋いづこ   夏井いつき

落蝉の黒目に星の匂ひかな   岸来夢
(蝉は夏の季語)
ブラックホールに匂いはない 感じる方法はジェットしかない
ジェットがいまだに謎なので解明しないと匂いは解らない

ほのあかくゆつくり滝はとこしなへ   北野きのこ
(ガスがブラックホールに落ちていくイメージが滝
 ブラックホールの蕎麦にいる人が
 青いライトを照らすと赤くなってしまう
 ブラックホールに近づいていくと時間がゆっくりになる
 光の波長が伸びて色が変わる
 ブラックホールの表面では時間がほとんど止まって見える
 俳人的には「ほのあかく」だけが謎の言葉だった
 逆に科学者的にはこれですと
 滝は夏の季語)

想像力に驚かされたし我々も天文を解り易く伝える時に
どうやって言葉を置き換えるか気にしています
俳句の斬新な発想力が研究に使えるかもしれない
興味を持ちました と、本間希樹(まれき)

奈落なら底もあろうに星の恋   木ぼこやしき

冬銀河てふ葬列に生まれたか   渡辺桃蓮

星ちぢむ力露みなぎる力   夏井いつき

0 件のコメント:

コメントを投稿