2023年11月10日金曜日

メガネで一句

隙間風見えないものが見えたなら
小さきもの繋がり合って草の冬
勝ち負けの先にあるもの冬の波
冬遍路血肉となってゆく言葉
(イルローザ)幕を引く懐かしき店冬林檎

■プレバト纏め 2023年11月9日
メガネで一句

特別永世名人締めの一句 梅沢富美男
鼈甲(べっこう)のフレームにある小春かな
(小春が季語 陰暦の10月のこと 雨風が少なくなってきて
 暖かい日が続き始める 小春は映像を持たない季語
 かなと言う切れ字は呼びかけるような詠嘆 
 私はこう思いますが皆さんはどうですか❓)

特待生昇格試験
永世名人 横尾渉 傑作50選
年の瀬の終電網棚に眼鏡
(年末らしいリアリティー 句またがり
 年の瀬が季語 終電は時間 映像が網棚に絞られていく
 視線が眼鏡に寄っていく 俳句は映像
 年の瀬の慌ただしさを表現)

1位 八嶋智人
眼鏡落つ押しくら饅頭空を見る
(調べがたどたどしい 
 内容にあっているのでマイナスになっていない
 押しくら饅頭が季語
 冬の空が広がって諦めがでてくる)

2位 矢柴俊博
荒星を映すメガネや死体役
(季語は荒星 実体験ならではの目の付け所 
 良い素材を捕まえてきた 詠んでいる死体役の観点)
 荒星にメガネ冷えゆく死体役

3位 山﨑ケイ
ねんねこや視力は似るなと同じ顔
添削(季語はねんねこ 「同じ顔」は不要 読み手に想像させる)
視力よき子であれねんねこの吾子よ

4位 飯尾和樹
指ワイパー払うメガネの冬景色
添削(ワイパーはつまらない つまらない事をするのは止めましょう)
で拭くメガネきゅきゅっと冬景色

5位 マヂラブ村上
家の妻の眼鏡も白くあんこう鍋
添削(白ではない曇っている 幸せ感を出すのであれば「ほのぼのと」)
鮟鱇鍋妻の眼鏡も曇りたり
鮟鱇鍋妻の眼鏡もほのぼのと

次回のお題はコロコロ

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