雪見月桜と柿と乳銀杏(神山)
驚きとたじろぎと冬の鴬
牡丹焚火(ぼたんきび)鋭き目に委縮せり
寒念仏(かんねぶつ)健気な素に戻りませう
活き活きと命輝く寒昴(かんすばる)
■プレバト纏め 2023年11月23日
コロコロで一句
特別永世名人締めの一句 梅沢富美男
コロコロのミシン目ずれている四音
(四音は冬の季語 冬に寒い日が3日続いた後に
暖かい日が4日ほど続く
季語「三寒四温」の傍題(関連季語)
今回は格の違いを見せつけた
「コロコロ」というものだけを描写
ずれている映像だけを切り取って
それが「四音」の気分に似合っている)
「名人10段」を目指す試験 皆藤愛子
着膨れた背中猫の毛あちこちに
(季語は着膨れ
着膨れて猫の毛あちこちに付けて
とすると自分を詠んだ句になる
背中が入っていることで色々勝手に
読者が想像して面白がる 可笑しみのある句)
1位 河井ゆずる(アインシュタイン)
初冬のラグかの愛犬の尨毛(むくげ)あり
(尨毛とは動物などの長くふさふさした毛のこと
上五を字余りにして中七・下五で調べを取り戻す
愛犬はすでに亡くなっているのかも❓を
引き出させるために「かの」を入れたのではと思った
この形が自分の心に適っていると思い表現した)
2位 YOU
手入れして畳むセーター弛(たゆ)む歌
添削(畳む動作が強く出すより軽くして弛むに重心を置く
セーターの感触も戻ってくる
ひらがなの方が表情が優しくなる)
手入れしてたたむセーター弛む歌
3位 竹財輝之助
コロコロする寒夜ルンバ充電中
添削(「寒夜」と言う季語が主役にたっていない
絨毯を入れると充電と韻が出てくる)
コロコロする絨毯ルンバ充電中
4位 辰巳琢朗
重ね着でコロコロ使う孫の顔
添削(重ね着をしているのは孫 明確に 「で」が散文的
どんな風に使っているのか❓描写をする 「よ」で詠嘆が出る)
コロコロを巧みに重ね着の孫よ
5位 山之内すず
家族集うセーターから取る犬のぬくもり
添削(材料の詰め込み過ぎ 季語を大事にする)
セーターの毛をコロコロで取るしあわせ
セーターの毛をコロコロで取るお元日
セーターの毛をコロコロで取るお正月
次回のお題「万国旗」
0 件のコメント:
コメントを投稿