流れ星幸せ知らぬ子の明日
秋さびし弱気を愛す弱き人
いわし雲吾の生き方はスフマート
一齣(ひとくさり)温め酒を待ちきれず
フジバカマに集うサツマニシキかな
■プレバト纏め 2023年11月2日
夜更かしで一句
特別永世名人の締めの一句
梅沢富美男
夜半の秋即席めんを鍋のまま
添削(述べ方が散文そのまま。)
長き夜や鍋のまま喰う即席麵
俳句史に残る句集作り
村上健志
夜食喰うもうない王朝を覚え
(「夜食喰う」は意図的なミスリード。)
永世名人への道
岩永徹也
おはようの電話待つロンドンの夜長
添削(目の付け所、素材は良い。感覚は衰えていない。)
朝を待つ電話よロンドンは夜長
1位 丸山桂里奈
吾子眠る秋のドラマをミュートで観る
添削(吾子が眠る静けさ ミュートで見る静けさ
季語「秋夜」が包んでくれる)
吾子眠るミュートでドラマ観る秋夜
夜泣き果てミュートでドラマ観る秋夜
2位 鈴木砂羽
秋寒し家路につく朝千鳥足
添削(「朝寒」という季語もある。と、村上健志。
「へ」という助詞で家路へ向かっていることを表現。)
秋寒き朝よ家路へ千鳥足
3位 高橋恭平
秋のあさゲームしすぎて目が開かない
添削(眠と眼にすると面白いかもしれない。)
秋の朝眠しゲームをしすぎた眼
4位 水田信二
暗がりで骨の秋刀魚が睨んでる
添削(散文的とは詩的な情景に乏しいこと。「で」が良くない。
擬人化は止め映像化する。)
暗がりに骨の秋刀魚の目が白い
夜のシンク骨の秋刀魚の目が白い
夜の皿や骨の秋刀魚の目が白い
次回のお題は「メガネ」
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