2023年11月28日火曜日

兼題「手」&桐野夏生先生

古伊賀を詠む
霜の夜個性豊かか❓失敗か❓
緑の釉薬焼き付けて雪晴
偶然できたビードロ釉(ゆう)風花
十二月型にはまらずはみ出さん
特有の美意識たらん冬日和

■NHK俳句 兼題「手」
選者 高野ムツオ ゲスト 西村和子 堀田季何 能町みね子 
レギュラー 中西アルノ 司会 柴田英嗣
第4週の年間テーマは「語ろう!俳句」
今回から季語ではなく「無季」

① 冬隣掌(こぶし)ひらけば何もなし   西村和子
② ほうたるの包む手の中は小宇宙   中西アルノ
③ 弱い手が物書きの冬の夜が動く   能町みね子 一席
④ 雪霏霏(ひひ)と線量測る手に力   堀田季何 二席
⑤ 木枯しの星にも繋ぐ両手あり   高野ムツオ 三席

▪特選三席発表 兼題「手」
三席 スケートの手解きや手を取り合(お)うて   
久塚謙一
二席 手に蓋をして団栗は宝物
大野洋(ひろ)子
一席 両の手が銀河にとどく肩車
大和田博道(はくどう)

特選
手袋のまだ掴(つか)もうとする形  秋田県大仙市 鈴木仁
早々(はやばや)と皸(あかぎれ)一号薬指  群馬県渋川市 星野芳美
同棲の手相みせあふ炬燵かな  東京都 桜鯛みわ
石焼芋右手左手はほはほと  神奈川県横浜市 中野誠一
手をつなぐ日々は短し鼓草  愛知県名古屋市 山田由美子
手のひらに疼くすいばり冬支度  山口県萩市 新井文江

参照:https://www.nhk.jp/p/ts/6Q6J1ZGX37/blog/bl/pLvva3ZRZL/bp/pAoOL1q1EA/


■11月26日
「秋の文学講演会 小説家という生き方 桐野夏生」 
へ行ってきました。

新作「オパールの灯」に因んで榎美沙子、神山町。
五木寛之氏、伊集院静氏、小川哲氏。
危険だった取材。等についてお話しくださいました。
深い造形、細やかな取材に感銘を受けました。

「人生とゴルフは雨天決行」伊集院静
「帽子をかぶった五木寛之」
「地獄の黙示録」印象に残った映画。
「作家とは全人格がばれる。」桐野夏生
「作家の資質に必要なものは懐疑的であること。」
「小説とは大衆的検閲。」
「小説家は常に平和を希求している。」
「ペンクラブの会長はボランティア。時間を取られている。」

素晴しい講演でした。ありがとうございました。
桐野夏生先生の大ファンになりました。





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