2026年3月8日日曜日

春を詠う&「ものの芽」&「古巣」

春の景割れたガラスにくっきりと

朧めくキリコの神秘と憂鬱と

春かなし共産党を脱党す

蛇穴を出づ熱のない火の世界

春想うこの世の終わり(マックス・)エルンスト

 

■一分季語ウンチク「ものの芽」

夏井いつきのおウチde俳句

 

「ものの芽」というのは春に出てくる色んな植物の芽の事をいうんですね

単純に「芽」といった場合も この「ものの芽」の傍題として扱われます

春にはそれこそ他にも「草の芽」だとか 「木の芽」といったものも

季語になっているのですが 「ものの芽」といった場合は

草とも木とも指定せず 春になって芽吹いていく あらゆる芽の事を

「ものの芽」というわけですね

この季語を使った時には自分が表現したいのは

「草の芽」系のものなのか それとも「木の芽」系のものなのか

他の言葉をどんなものを組み合わせるかによって どちらのことが

言いたいかって言う事を明確にする あるいは

種々雑多の中わーっと出ているっていう事を表現する

他の言葉との組み合わせが大事になってくる季語です

 

■一分季語ウンチク「古巣」

夏井いつきのおウチde俳句

 

読んで字の如く古巣なわけですねぇ

一体なぜこれが季語なのかというと 春にいろんな鳥たちが

巣の中に卵を産んで子を育てる そしてその雛たちが巣立って行った後に

残された巣のこと これが「古巣」になるわけですねぇ

慣用句として「古巣」といった時に 人間が元いた場所

なんかを指す時にも 「古巣」という言葉を使ったりはしますが

これも立派な季語になっている ちゃんと動物のジャンルの季語だと

いうところに注意をしたいですね 鳥には色んな生態のものが

ありますので この「古巣」というのも 例えば木の上に残される

タイプの「古巣」もあれば いろんな草の茂みの中にひっそりと

残されている「古巣」もあります 鳥の多くはこの「古巣」は

そのまま捨ててしまうことが多いようです

 

■春を詠う

啓蟄や日はふりそゝぐ矢のごとく   高浜虚子

春風や闘志いだきて丘に立つ   高浜虚子

鰯引く声のして目覚めけり   福田甲子雄

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