2025年8月9日土曜日

あの本、読みました?竹内洋

ゴルフ場カメラの先の赤蜻蛉

太き声女子の応援秋の山

秋日傘クラブ置くなり秋日傘

紫外線防止対策秋の山

黒光り立派な脚よ秋茄子よ

 

■あの本、読みました?

新書ランキング!米津玄師「面白い」三宅香帆も絶賛の教養本

竹内洋 中野信子 三宅香帆

鈴木保奈美 山本倖千恵(さちえ) 林祐輔P

 

「教養主義の没落」竹内洋著

 

米津玄師がきっかけで再び注目

2024年はたぶん人生で一番忙しかったんですよ。

だから、ほとんど覚えていないです。

ただ読んだ本で言うと、社会学者の竹内洋さんの

「教養主義の没落 変わりゆくエリート学生文化」

という本がべらぼうに面白かったですね。

大正時代あたりに興隆した教養主義が、

この本が書かれた2000年代初頭の頃に至るまでに

いかに没落していったかということを、いろんなデータをもとに紐解いていく。

私自身はその本に載っているようなエリートなわけではないですけど、

自分とすごくリンクするような部分もあったりして、膝を打ちながら読みました。

国内最大級の音楽ニュースサイト「音楽ナタリー」より

 

米津玄師は新書マニア?

「構造と力 記号論を超えて」浅田彰著/中公文庫

構造主義とポスト構造主義を体系的に解説し、現代思想の地図を描いた一冊

人文書がお好き

米津玄師ファンの反応

 

「教養主義の没落 変わりゆくエリート学生文化」の一文 竹内洋著/中公新書

そんなときに、独身の青年教師がつぎの下宿が見つかるまでということで

わたしの家にしばらく住むことになった。

地元の新制高等学校のM先生である。旧制富山高校に入学し、

新制富山大学を卒業した数学の先生だった。(中略)

住宅事情がよいとはいえなかった時代だから、

下宿と言えば一部屋と決まっていた。ところが、先生は、

本棚とレコードのために部屋をもうひとつ余分に使用した。(中略)

当時の田舎町では、そもそも難しそうな本が、

ぎっしりつまった本棚があるような家は、ほとんどなかった。

だから、先生の部屋は周囲と違うオーラを放っていた。今からふりかえれば、

これが旧制高校的教養主義の香りだったのかもしれない。

 

教養主義には邪神があった?

岩波文庫はカッコいい

「教養主義の没落」から教養を得られる

 

「教養主義の没落 変わりゆくエリート学生文化」の一文 竹内洋著/中公新書

「西洋室」と「西洋の臭ひ」のモダンな山の手文化は、

新参者の地方出身者が生粋の江戸っ子である下町文化()に対抗するための

文化戦略(ハイカラ)だった。

下町から山の手に対して反価値として繰り出される「野暮(不粋)に対して、

山の手は下町に対して反価値である「下品(下卑ている)」を繰り出したのである。

こうして、下町と山の手は「粋」(町風)と「上品」(屋敷風)という

それぞれの文化アイデンティティを確保した。

 

「山の手」の「下町」の違い

石原慎太郎と教養主義

 

「荒木飛呂彦の新・漫画術 悪役の作り方」荒木飛呂彦著

悪役の重要性

 

「荒木飛呂彦の新・漫画術 悪役の作り方」の一文 荒木飛呂彦著/集英社新書

悪役は、漫画をヒットさせるために欠かせない最重要性ポイントの一つです。

編集者が「この映画、なんか足りないんだよね」と言うときは、

九十パーセント以上の確率で「悪役が立っていない」のだと思います。

僕と編集者の打ち合わせもほとんどが悪役についての話で、

「ストーリーはいいんですけど、この悪役はちょろいんじゃないですか」

「なんだか普通で、弱すぎますよ」などと指摘されたりします。

人気のある漫画には必ず強烈な悪役がいますし、魅力的な悪役がいることは

名作に欠かせない条件と言えるでしょう。なぜなら、

すべての物語は「主人公VS.悪役」という構成になっているからです。

 

大和田常務は最高の悪訳

ばいきんまんが大人気

 

「アンパンマンと日本人」柳瀬博一著/新潮新書

アンパンマンはどのように誕生し、

国民的ヒーローになったのかを解き明かした1

 

人間は正しいものが嫌い 中野信子

中野信子が語る「悪役」

自分の醜い部分を肯定してくれる存在として悪役は必要

教養としての悪役 竹内洋

 

「好き」を言語化する技術 三宅香帆著/ディスカヴァー携書

(まじない)の脳科学 中野信子著/講談社+α新書

なぜ「咒」なのか? 執筆のきっかけ 言葉にすれば願いは叶う

 

「咒(まじない)の脳科学」の一文 中野信子著/講談社+α新書

私たちはしばしば、自ら言葉を口にしているのに、

自分で自分の発した言葉に驚かされる、という現象を経験する。

これは意味理解に使われる脳機能部位と、音声言語を発するための

脳機能部位が異なっていて、おたがいに連絡をとるには遠い距離に

あるということがその一因でもある。私たちは、

自らの口にする言葉を理解していないのだ。

だからこそ、自らの思いを口にして、聞かせるということに

意味が生まれてくる。口の端に乗せてみると、それだけで

思いもよらなかった新しい発想が生まれたり、自らが無意識的に

抱えていた潜在的な願いに気づかされたりするものなのだ。

視覚に引っ張られて気づかなかったもとの意味が音として

口にすることで立ち上がり、リアリティを持って

心に響いてくるものなのだ。

 

喋ることで新しいものが生まれる!?

アイデアは書類にするとよい?

物を作るときは絶対にやった方が良い! 中野信子

「有言実行」よりも「不言実行」叶いやすい

努力した自己満足 まだまだ努力が足りていないと反省する

 

「論理的思考とは何か」渡邉雅子著/岩波新書

論理的思考法は世界共通でも普遍でもない。

思考する目的をまず明確にして、

その目的に合った思考法を選ぶ技術が要る。

論理学・レトリック・科学・哲学の推論の型とその目的を押さえ、

さらには、経済・政治・技術法・社会のそれぞれの価値に紐づけられた

四つの思考法を使い分ける。実践を問いた一冊。

 

22世紀の資本主義」成田悠輔著/文春新書

「やがてお金が絶滅する」株価も仮想通過も過去最高値を更新、

生成AIの猛威が眼前に立ち現われ、かつてない資本主義が加速する時代。

お金や市場経済はどこへ向かうのか?この先数十年から

百年かけて起きる経済・社会・世界の変容を大胆に描いた1冊。

 

竹内洋氏が鈴木保奈美女史へ薦める本

「立ち読みの歴史」小林昌樹著/ハヤカワ新書

「立ち読み」は一体いつ、どこから始まったのか❓

その歴史を丹念に辿った1冊。

推薦した理由は鈴木保奈美は「立ち読み」が様になるから…。

 

「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」の一文 三宅香帆著/集英社新書

正直、本を読む時間はあったのです。電車に乗っている時間や、

夜寝る前の自由時間、私はSNSYouTubeをぼうっと眺めていました。

あるいは友達と飲み会で喋ったり、休日の朝に寝だめしたりする時間を、

読書に充てたらいいのです。だけど、それができなかった。

本を開いても、目が自然と閉じてしまう。なんとなく手がスマホの

SNSアプリを開いてしまう。夜はいつまでもYouTube

眺めてしまう。あんなに、本を読むことが好きだったのに。

 

読者からの反響

 

竹内洋

読書はノイズ込み(他者の文脈を知る)の知識である 現代人は河童!? 

スマホ時代における読書の意義 つっかえながら読むことが読書のあり方!

 

鈴木保奈美

「教養主義の没落 変わりゆくエリート学生文化」は読書体験ができた

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