2025年8月24日日曜日

あの人に会いたい 今敏&「秋果」

阿波踊りどよめく桟敷飛び込まん

二歳から踊っています阿波踊り

二拍子を腰を落して阿波踊り

しなやかに伸びる指先阿波踊り

阿波踊り大地刻みて足運ぶ

 

■あの人に会いたい 今敏

漫画家・アニメーション監督 今敏 19632010(平成22)年 46歳没

 

もちろん伝えるためにはいろんな技術が必要なんですけど

むしろいちばん根っこになるのは何を伝えたいのかと

自分は何を考えたのかちいうことを 先ず何かを人に

伝えたいという欲求が大事ですね そういう気持ちが

いちばん大事だと思います

 

ずっと好きで読んでいたんですけれど 中学から急に少女漫画の方に

極端なんですよ いちばん売れている少女漫画雑誌とかっていうのは

まず読んでいないんですよ 努力とか友情が敵を倒すみたいなのが

嫌だったんですよね 体育とか大嫌いでした 何かこう

チームプレーみたいなものが嫌になってきたんですよ

当時はそういうのが嫌で嫌でなるべくひとりでできるものがいいという

好みから絵の方に多分行ったとは思うんですよね

 

1982年 武蔵野美術大学に進学 

1984(昭和59)年 「ちばてつや賞 優秀新人賞」を受賞

翌年 「カーブ」で漫画家デビュー

 

ところが出てくるもの(アイデア)がそんなにストックがないという時に

結局もうそれで手が止まってしまうんですよね どんどん作品を

描くということはできなかったですね

 

大友さんが本格的にアニメーションの方に関わりだして そうすると何か

よく話を聞くんですよね アニメの方はこうだとか ああだとかっていう

そうするととっても楽しそうで混じりたいなって 

 

始めて見るとね 漫画と違ってまず絵が動く 色をついていて 音がある

そういう何かこう知らない 今まで自分で使ったことのない

筋肉みたいなものですよね そういうのって そういうのを刺激されると

やっぱり習得したくなると やってるうちにどんどん深みにはまっていって

 

映画監督としてデビュー

1998(平成10)年 日本公開

PERFECT BLUE」で映画監督デビュー

 

監督として何点かと言われると それは赤点すれすれで

何とか合格程度のものだと思うんですよ でもそれは

自分の仕事であって 他にやっぱり すごくいい仕事を

してくれて人たちも たくさんいまして そういうことを含めて

私なんぞが採点してはいけないなと思っているんですよ

 

「千年女優」

もともとはね 舞台でやったら面白いんじゃないかなと思って

考えた話なんですよ 舞台上で役者がクルっと回ってお姫様になるとかね

そういうような展開で作ったら面白いんじゃないかなっていうのが

最初のイメージなんですよ

 

当然シナリオですから すべてこう文字で書いてあるわけですね

この横にたくさんメモみたいな絵が描いてある 

これがカット割りになるんですよ 

 

「パプリカ」

人とあんまり深く関わるような仕事は嫌だっていうところで

絵の方に入ったんですけど 戻って来たら人と一緒に作ることが

楽しいっていうところに結構来ていたんですよ

自分から出てこないアイデアにも すごくたくさん触れられるっていう

予定通りにならないから 面白いっていうことが

いちばん面白かったんですよ

 

末期の膵臓がんだと判明…。

 

「これはもう傑作になる だれも見たことのない最高傑作だ」

「やっと出会える」と思って始めるんだけど

作りながら自分も成長するわけです そうすると最初に思った

最高傑作のイメージは 成長した自分がまた考えると

最高傑作が遠くに行ってしまうんです それはきっと

生き方も同じでね こういうふうな自分になれたらなと

思いつつも ちょっと成長した頭で考えれば 昨日までの

理想というのは 実はね 今日の理想ではないんだ

追いつくか追いつかないかじゃなくて 追いつこうとする

たどりつこうとする 態度が大事であると 

 

■夏井いつきのおウチde俳句

一分季語ウンチク「秋果(しゅうか)

 

秋の果実と書いて「秋果」

これは秋に実る様々な果物を総称した言い方になります

それぞれ秋に実る果実というのは歳時記にも多く載っている

わけなんですけれども桃、葡萄、林檎、梨 いろいろあります

そういったものがひとつの所に器に盛られている

あるいは店頭に並んでいる それらをまとめて眺めているのが

この「秋果」という季語になってくるんです

一つひとつ色彩の違ったものが一つの場所に集まっているという

涼感でありますとか色彩の豊かさそういったものと

この「秋果」のいかにも美味しそうなものが沢山ある

そういったところのイメージの重なり合った部分が

「秋果」という季語の本意として重要なところに

なるのではないかと思います

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