午前九時オープン間近秋暑し
店先で待つオープンや秋日傘
秋の蝉力の限り鳴き叫ぶ
身体から処暑に抜け落つ力かな
警官やフル活躍の盆休み
■こころの時代 闘うガンディー
非暴力思想を支えた聖典⑤非暴力アヒンサーと寛容
小野正嗣 赤松明彦
マハトマ・ガンディー(1869-1948)
マハトマ・ガンディー 曰く
「旧約聖書に『目には目を歯には歯を』という言葉があるが
もし皆がこれに従えば世界は盲目になる」
赦しこそが必要です
「バガヴァッド・ギーター」
平等
私の愛国心は排他的なものではありません。
すべてを受け入れるものです。
他の人々を搾取し、苦しめ、のしあがろうとする愛国心なら
私は断固拒絶します。
私の宗教とそこから生まれる愛国心は
命あるすべてのものを含んでいます。
生きとし生けるものすべてとの同胞愛や一体感を
実現したいと願っています。
「ガンディーの言葉」鳥居千代香訳
ガンディー自筆の二つの誓願
寛容 諸宗教の平等
不可触性の除去
信頼できる仲間、友人、敵、見知らぬ人、仲介者、外国人、同胞
また、聖人と罪人についても平等に尊重する者は、優れています。
敵にも味方にも平等であり、尊敬と不敬、寒さと暑さ、
快楽と苦痛を平等に見て、執着から自由である人、
そのような人たちは、私にとって、たいそう愛しい人たちです。
クルシュナよ。あなたが説かれたように、精神の制御(ヨーガ)によって
平等の心を保つことが、私にできるか解りません。
心が動揺するために。
アルジュナよ。確かに心は気まぐれで制御するのは難しい。
しかし、それは、絶え間ない修業を行い、
冷静さを保てば抑えることができるのです。
自制心がなければ、平等の境地に至ることは困難でしょう。
しかし、適切な方法で自己を制御できる魂を持つように
努めれば、それは達成できるのです。
アーリア・サマージ 1875年に設立されたヒンドゥー教改革運動団体
私は、イスラム教徒に対する不寛容があなた方だけに
見られるものだというつもりはありません。
しかし、この不寛容という風潮を広めることを
許してしまったことは確かです。
不寛容の精神で宗教を広めようとすることは、
自分たち自身の目的を失うことになります。
「The Collected Works of Mahatma Gandhi」
神は、千の名前を持っており、むしろ名前がないのです。
私たちはそれぞれが満足できる名前で神を崇拝し、祈ります。
神をラーマと呼ぶ人たちもいるし、クリシュナと呼ぶ人もいます。
アッラーと呼ぶ人もゴッドと呼ぶ人たちもいます。
けれども、みなが同じ魂を崇拝しているのです。
さまざまな宗教は同じ場所に到達する別々の道です。
同じ目標に到達できるのであればどんな道を
通ろうとも何の問題があるでしょうか。
私は、どの宗教においても、非暴力こそが
究極の目的であると言いたいのです。
「ガンディーの言葉」鳥居千代香訳
私たちは「バガヴァッド・ギーター」の中で
すべての人を平等に扱うように教えられてきました。
ヒンドゥー教徒とイスラム教徒はこの国の二つの眼の
ようなものです。両者の間に敵意があってはなりません。
塩の行進 塩税法
すべての人が「バガヴァッド・ギーター」を一冊ずつ
持ってゆきましょう。刑務所の中でも不服従を貫きましょう。
この闘いは公的なショーではありません。
生死をかけた闘いです。
「The Collected Works of Mahatma Gandhi」
寛容と非暴力は勇者の資質であると声高く宣言してきました。
肉体的な強さは、精神的な強さの前では比べものにはなりません。
非暴力は精神の強さを示します。
一方、剣が示すのは身体の強さです。
剣を使うことで、精神は物質に堕落してしまいます。
非暴力を手段とすることで、魂は、その精神的な強さを取り戻すのです。
「The Collected Works of Mahatma
Gandhi」
アルジュナよ、弱さに引き込まれてはなりません。
それはあなたにふさわしくありません。
そのみすぼらしい心の弱さをふりはらって、立ち上がりなさい。
不可触性の除去
バラモン、クシャトリナ、ヴァイシャ、およびシュードラの義務は、
それぞれの本性から生じる役割によって分けられています。
各自の義務に専念する人は成就を得ます。
本性により定められた義務を果たせば、人が罪に陥ることはありません。
不可触民 ハリジャン(神の子)
世界のすべての宗教は、神を、とりわけ優れたものとして、
「友のない者の友」「助けのない者の助け」「弱いものを守る者」
として語ってきました。
それゆえ、もし「神の子」と呼ばれるにふさわしい誰かがいるならば、
それらの人々は、まさに、これらの、無力で、友もなく、
軽蔑されている人々のことに違いありません。
不可触性の除去とは全世界への愛と奉仕を意味します。
そうすることで、非暴力と一体化するのです
それは、人と人、生きとし生けるものの間の障壁を
取り払うことを意味します。
このような障壁は世界中、どこにでも立ちはだかっています。
「The Collected Works of Mahatma
Gandhi」
スヴァダルマ 自分自身の義務
ビームラーオ・アンベードカル(1891-1956)
不可触民はカースト制の副産物です。
カーストが存在するかぎり、不可触民も存在し続けるでしょう。
不可触民を解放できるのは、カースト制の破壊以外にありません。
ヒンドゥー教から、この忌まわしく、
悪しき教義を排除すること以外にあり得ません。
「ハリジャン」創刊号(1933年2月11日)
現在のヒンドゥー教で実行されている不可触民制度は、
私にとって神と人間に対する罪であり、
ヒンドゥー教の根本を徐々に蝕む毒のようなものです。
宗教の生活とは、特権を享受する生活ではなく、義務の生活です。
私の見解では、ヒンドゥー教の諸聖典全体を見ても、
不可触民制度には何の根拠もありません。
「ハリジャン」1933年2月11日
ジャワハルラール・ネルー(1889-1964)インド独立後の初代首相
英印円卓会議(1931年)
アファーマティブ・アクション 積極的差別是正措置
コミュナル裁定
ムハンマドA.ジンナー(1876-1948)
一本の木が幹は一つでありながら、多数の枝や葉を持つのと
まったく同じように、ひとつの真の完全な宗教は存在します。
しかし、それが人間という媒介を通して
表れてくるために多様になるのです。
すべての宗教は、不完全なものである人間たちが言葉に置き直し、
さらに別の人間たちによって不完全な形で解釈されるのです。
それゆえ、ここで寛容が必要になります。寛容とは自分自身の
信仰に対する、より知的でより純粋な愛を意味します。
それは狂信とは、北極と南極ほども離れたものです。
宗教について真の知識は信仰と信仰の間にある
障壁を取り払うものなのです。
「The Collected Works of Mahatma Gandhi」
サティヤーグラハ・アーシュラム
イーシュワラもアッラーも神よあなたの御名
この歌はガンディーの時代に広まりました
またバラモン出身でカーストによる差別を否定し
不可触民と交流した人が作った歌もあります
私たちは異なる宗教異なるカースト
異なる出身であっても一緒に生きています
ガンディーから多くのことを私たち若い世代も学んでいます
争いではなく友情によって世界はひとつになれると思います
非暴力は成長の遅い植物です 目に見えないほどゆっくり成長します
しかし、その成長は確かなのです。
「The Collected Works of Mahatma Gandhi」
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