商品と顧客生成秋晴る
政界の価値の創出秋の声
月光を浴びて創造的破壊
改新をなすプロセスと秋望む
持続的イノベーションや天高し
■NHK俳句 兼題「踊」
選者:和田華凜 ゲスト:近藤良平 司会:柴田英嗣
年間テーマ「季語からみるDNA」
近藤良平氏のダンスは何でも踊りにしてしまう踊り
喜怒哀楽を無理やり踊りにしてしまう
1996年「コンドルズ」結成 世界30か国で公演を行う
決まりは体を動かすこと 間は大事
俳句も同じ 次に何が来るだろうという所に入れていく
俳句で「踊」というと盆踊りのこと
季語としての「踊」は初秋の季語
「盆踊り」のことと覚えてください
盆踊りは8月の風物詩 秋の季語
近藤氏は昔南米に住んでいた 0歳から12歳までの間
その後に盆踊りの世界があることを知って そこから興味を持った
足を荒げない
もともと日本(の考え)が下へ下へ(踏み固める)というのがある
下(土地)に一個一個(一歩一歩)踏むのはあるかもしれない
手は呼んだり軽く放ったり 近藤
お盆の時に先祖が帰ってきて先祖の方々と一緒に楽しんで踊って
この世の者が集まって歌ったり踊ったりすることで
楽しんで帰っていただくというのが本来の意味 和田
秋田の西馬音内(にしもない)盆踊りが
その意味をよく表している踊り
別名で「亡者踊り」とも言います
自分たちも亡者になって一緒に踊っている
見えないものを感じる そして大切にしながら踊る
日本人の精神性の美しさを盆踊りには感じます 和田
・名句鑑賞
てのひらをかへせばすすむ踊かな 阿波野青畝(せいほ)
踊り子の白い手のひらが翻るたびに列が進んでいく
動画のような景が目に浮かびました 和田
みなさんが一列になっている感じにもみえますね 柴田
づかづかと来て踊子にささやける 高野素十
「づかづか」ということばがあるから野性味あふれる男性が来て
美しい踊り子の耳元で何かをささやいたんじゃないかと思う
何も言ってない 何をささやいたとも
だからいかようにもとれる こういう句がいい句
全部をいわないことで想像させるのがいい句
(謂(いい)応(おお)せて何かある 松尾芭蕉)
色っぽいですよね 色気も感じる 和田
・特選三席
一席 自転して公転もして踊りけり 多々良海月(たたらくらげ)
二席 踊子のくの字のの字やそり返る 来地宇須(らいちうす)
三席 輪踊りのいつしか島のかたちかな 可笑式(おかしき)
・特選六句発表 兼題「踊」
肩書のとれし手練(だ)れや盆踊り 高松周璻(しゅうすい)
同じ月故郷も照らす盆踊り 梅澤春雄
眠る子の指に踊の余韻かな 髙田祥聖(しょうせい)
踊り終へ鼻緒の記憶ときにけり 大橋与志(よし)
恋唄につづく別れの踊唄 前田憲治
はちきんの笑顔はじける踊かな 宝田文子
・はみだせ!教室俳句
愛媛県伊方町立九町小学校 藤原かよ先生
「アンドレア先生 来てよ!虹出たよ!」一年生
子どもたちのふだんの言葉がそのまま
それ俳句になるよっていう言葉が多くて
俳句にすればずっと残るんじゃないですか
短い言葉だったら覚えておけるし 記憶にも残る
ポイント
児童の言葉を俳句にすることで思い出をみずみずしく残せる
同じ場面を共有できるかなっていうかな
すそそろえ干されたぞうきん春の空 藤原かよ
・ダンサー近藤良平の一句
輪踊で誰知らずとも我開く 近藤良平
(踊りの輪の)中に入っていると自分を全部開く(開放する)
添削(「で」という響きが濁音できつい 説明的になってしまう
「に」という助詞を使うと表現が柔らかくなる
言いたいことを先に 余韻余情が感じられて雰囲気の言い句になる)
輪踊に我開く誰知らずとも
・柴田の気づき
俳句も踊りもトークも間が大事
■NHK短歌 テーマ「理科室」
選者:永田紅 ゲスト:五十嵐美樹 司会:尾崎世界観
年間テーマ「❝理科のことば❞で羽ばたく」
サイエンスエンターテイナー:
私が感じた科学の面白さを実験ショーを通して表現する
五十嵐美樹さんのお爺ちゃんが作った短歌
思い切り振れよ踊れよ生クリームバターに変化理科の入り口
・「理科室」が詠み込まれた歌
水平のリーベ日の射す理科館に十六のわれら淡く眠りき
永田紅
語呂合わせの響きが引っ張ってくる記憶
・入選九首 テーマ「理科室」
三席 👑 接眼レンズそっとせばめて目の幅がこんなに違えばけんかもするわ
すずきなずな
👑 悲しみは下方置換で喜びは水上置換では、ためらいは?
佐々木寿洋
👑植物は肉体と知る次々に気功をひらくムラサキツユクサ
佐藤研哉
👑保健室よりも凛々しい顔つきでオキシドールが理科室にいる
掛口弘
二席 ジャンケンと言えばパーなど出しそうな骨格模型が理科室にいた
三浦直子
👑一番に地震に気づく天秤の小数点の下四桁は
水川怜
一席 私たち標本みたい面接の前の廊下にずらり並んで
古橋紗弓
見せるたび生徒にめくられ薄くなる標本箱の白雲母・黒雲母
兼松正直
ごくたまに無性に座ってみたくなる背もたれのない理科室の椅子
田中啓子
・❝理科のことば❞ピックアップ
一度だけ「好き」と混ぜたら濁ったよ再現性のない化学反応
泉諒(りょう)
再現性:同じ条件同じ手順で同じ結果が得られるか
一回きりを表現するのに再現性という言葉を合わせるのが新鮮
・私の❝理科のことば❞
電磁誘導:
磁石の動きによって磁界が変化し電気が生まれる現象
マイケル・ファラデー 1831年に電磁誘導を発見した科学者
コイル ファラデーの❝理科室❞
「これは何の役に立つんですか?」
「生れたばかりの赤ちゃんに何の役に立つか聞きますか?」と返答した。
実際に今 電磁誘導によって電気を作っている
現在、理科の点数はトップレベル 興味関心は国際平均を下回る
体験してきた素材概念と理科で習うことが一致しない
自分自身が実験をして感情が動いた瞬間をつきとめてショーにしている
短歌を作るときはどういうプロセス?
感情を説明しようとすると押しつけになってしまう
感じてもらう余裕や間が大事
・ことばのバトン
幸せ運ぶ妖怪いずこ
竹居秀子(さいたま教育委員会 教育長)
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家の前においで当てる母の味
藤咲れい(さいたま市立大原中学校 中学3年)
弟の月がきれいの一声で家族みんなで空を見あげる
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