2025年7月26日土曜日

俳句道場&夏井いつきのよみ旅in大分前編

尚子さんと妙さんへ

熱き日や帰ると言って行ったよね❓

雲の峰お帰りなさいと言えぬ日々

夏の空山へは未だ登れない

短夜やあなたの笑顔にもう一度

夏の月帰ってこその冒険よ

 

■ギュッと!四国 家藤正人の俳句道場

兼題「登山」夏の季語

傍題 登山靴 登山宿 登山小屋など

 

ギュッと!特選

残照や滝雲速き登山小屋   深山ほぼ犬

選句ポイント 季語の現場に立つ(黒田杏子先生の言葉)

石鎚の鎖場の夏渋滞す   ちりめんじゃこ

佳作 法螺貝の登山の父の足袋真白   梶原菫

夏登山まずは近所を散歩から   淳子33

(登山は夏の季語なので夏は不要)

佳作 登山日和弁天山をベビーカー   ちょうさん

秀作 俄雨爆ぜるや登山ヘルメット   丁鼻トゥエルブ

(「爆()ぜる」という動詞の選択が良かった。

詠嘆の「や」がその効果を更に強めた。)

佳作 山の土つけて眠りし登山靴   造田雪美

熊鈴や登山届とワンセット   テレシア

佳作 をちこちで熊鈴響(とよ)む登山かな   細葉海蘭

(「をちこち」は「あちこち」の意味)

初めての登山現れた雲海   磯田省吾

(「登山」と「雲海」は季語)

山問われ答えて話すマウンテン   ツークン☆

秀作 初めての登山サブレでも食うか   干天の慈雨

秀作 かうしのやか登山宿   土佐藩俳句百姓豊哲

(リフレインが効いている)

 

秀作への道

楽しいな うれしいな からの卒業

たのしいなリュックの水や山登り⇩

(秀作 マーチめくリュックの水や山登り   森野みつき)

うれしいな一日切符山登り⇩

(秀作 鮮やかな一日切符山登り   むねあかどり)

 

参照:https://www.nhk.or.jp/matsuyama/info/articles/310/011/19/

 

次回の兼題「小鳥来る」秋の季語

 

■夏井いつきのよみ旅!in大分 前編

夏井いつき ROLAND

小鹿田焼(おんたやき) 唐臼(からうす) 陶石(とうせき) 

飛び鉋(かんな) 小鹿田ではよく見られる模様

もともと小鹿田の土が黒いので表面に白い化粧をして それを

かんなでとっていって(削って)土が見えたところが黒く出た

 

小鹿田焼 小袋製陶所 小袋杏梓(あんじ)

祖父 定雄 父 道明 3世代で陶器作りに励んでいる

 

1/5

菜種梅雨待って媼(おうな)は鍬(くわ)(かつ)ぐ   秋吉信隆

菜種梅雨:春の季語

 

2/5

どげんかい?いたわり合いて日田の夏   伊藤智恵美

俳句は世界で最も短い詩というのが(教科書)に出てきて

日本語だから作れる17音っていいなと改めて思いました

俳句も共通認識で味わえる 

「どげんかい」というのはお互いに思いやる心

季語と言う存在そのものが共通認識 共有する言葉 夏井

 

3/5

春の朝川面の揚がる霧哀歌(きりあいか)   上原正稔

山紫水明(美しく清らかな自然の風景)を詠んだ

 

大分 日田げた

火田げた屋 三代目 本野雅幸 父 廣明 母 保子 妻 恵美

火田げたの特徴は地元の杉を使うというのが大きい特徴

最近はイベントでも盛り上がっている 「日田もりあ下駄い」

 

年輪と人生重ね夏木立   本野雅幸

 

夏風や下駄屋の息子たるまなじり   夏井いつき

 

4/5

パスタ巻くフォークと並ぶや一人艇   森寄幸

(一人艇:夏の季語)

一推しのネタ

 

5/5

お弁当一品増え茶を飲む日永(ひなが)   髙嶋希

(日永:春の季語)

 

いつきセレクト

地震の春三十余基墓終(しま)う   小野眞一

父逝きて父の日が転がっちょる   松本みゆき

手放ししレコードのあたま花の雨   𠮷弘泰子

0 件のコメント:

コメントを投稿