(篠原一男氏)空間へ永遠を刻んだ熱き日々
夏の暁最期の日をそのままに
夏の風主なきまま2年経ち
夏館油絵の具の飛び散りて
夏夕べ最後はいつも赤ワイン
■こころの時代 闘うガンディー
非暴力思想を支えた聖典④奉仕ヤジュニャを生きる
小野正嗣 赤松明彦
私はこの糸車をこの時代における至高のヤジュニャの手段だと考えています
この仕事に精を出す人は価値のある生き方をし人生の闘いに勝利するでしょう
「The Collected Works of Mahatma Gandhi」
ヤジュニャとは「バガヴァッド・ギーター」に記された言葉
この人の世はヤジュニャのために行われる行為を除いて
すべての行為から束縛を受けています この目的のために
アルジュナよ 執着することなく 行為を行いなさい
これにより神々を繁栄させよ その神々も汝らを繁栄せしめんことを
互いに繁栄させつつ 汝らは最高の幸せを得るであろう
「The Collected Works of Mahatma Gandhi」
ヤジュニャとは崇拝する事 動物供儀(くぎ)
ヤジュニャは他者の利益に奉仕するために行こなわれるものである事
しかしそれはいかなる生き物にも苦しみを与えることなしに
おこなわれるものであることです 我々は他の生き物に苦しみを
与えないようにすることによって世界の利益に奉仕するのです
「The Collected Works of Mahatma
Gandhi」
ヤッジュとは崇拝する サクリファイスsacrifice
サティヤーグラハとは真理をつかむ
ある日 ハンセン病患者で身体に障害のある人が家にやってきました
食物を与え帰す気にはなれませんでした 小部屋に泊めました
傷口を手当てし看病しました しかし これで心が安らぐということは
ありませんでした このような何か看護の仕事をいつも続けられたら
どんなによいか!
「ガーンディー自叙伝」田中敏雄訳
人は執着を放棄すれば「私」や「私のもの」という感覚から
自由になります それゆえその人はヤジュニャの精神に基づいて
他者の利益のためだけに働くことを決心します
そのような精神で行われる仕事がアヒンサー(非暴力)です
「The Collected Works of Mahatma Gandhi」
無私利他 アヒンサーとは非暴力・不殺生
農民たちへの奉仕は農民たちの間にいてこそ
今日ここでできるように思います
ですから私は自発的にチャムパーランを
退去するわけにはいきません
法的権威ある政府を侮辱するのが目的ではなく
私の心の中にあるもっと高い法
―つまり魂の声―を受け入れそれに従うのが
目的であると伝えたかったのです
「ガーンディー自叙伝」
チャムパーランの外の世界を人々は知りませんでした
それでも人々と私との出会いは旧友たちの出会いのように思われました
私が神に非暴力に心理に対面したというのは誇張ではなく文字通り
真実です この対面の資格を検証すると自分の人々
(チャムパーランの農民たち)に対する愛情のほかには何も見当たりません
この愛情とはつまり非暴力に対する私の不動の信念なのです
「ガーンディー自叙伝」
ガンディーの曾孫 シュリークリシュナ・クルカルニ
国を回って見たらインドの貧しさが見えてもにこっとしてる貧しさ
ガンディーはその貧しさを感じて自分の生活をその民族に
近づけるために自分の生活も落としちゃった それでわかったのは
彼はわがままじゃないね なぜならultimate freedom(真の自由)
の道をみんなに教えたい 大体の人たちはultimate freedomの
道が分かったら自分で歩き始めて 他を無視するんですよ
そこでselhish(自分勝手)になってしまいます 彼はその道に対して
selfless(無私)だった
何百万ものもの言わぬ人々の心の中にいる神以外の神を私は認めません
そして私はこの何百万もの人々への奉仕を通じて真理である神を
礼拝しているのです
「Harijyan」
ヤジュニャを捧げれば神々は望む恩恵をあなたに授けてくれるでしょう
何も捧げずに神々の恩恵を享受するだけの人はまさに盗人です
「バガヴァッド・ギーター」
ガンディーの遺品「神の国は汝らのうちにあり」レフ・トルストイ著
人は生きるために働かなければならない トルストイがパンのための
労働について書いているのを読んだとき わたしははじめてこの法則を
はっきり理解したのでした 私の知るところでは「ギーター」にも
同じ原理が述べられています そこには犠牲(ヤジュニャ)を捧げずに
物を食する者は盗んだ食物を食らっているのだと教えられています
ここに言う犠牲とはパンのための労働の意にほかなりません
「獄中からの手紙」森本達雄訳
私たちには70万の村があります その多くの村人たちは半飢餓状態で
暮しています ですから彼らが慣れ親しんできた仕事を与えることが
必要です その仕事こそが糸紡ぎなのです
National Gandhi Museum
食べ物からすべての生命が生まれ 雨から食べ物が生まれ
ヤジュニャから雨が生まれ ヤジュニャは行為から結実します
このようにこの世で回転している車輪に従わない人は
アルジュナよ 無駄に生きているのです
「バガヴァッド・ギーター」
私はこの詩節における「車輪」を糸車を意味すると説明しました
私はこの糸車をこの時代における至高のヤジュニャの手段だと考えています
この仕事に精を出す人は価値ある生き方をし人生の闘いに勝利するでしょう
「The Collected Works of Mahatma
Gandhi」
スワデシーとは国産品愛用
スワデシーには利己心の入り込む余地はありません
すなわち もしそこに利己心があるとしたなら それは最高の利他の心と
変わることのない他者のために己をささげたいとの最高の利己心です
最も純粋な型でのスワデシーは万人への奉仕の極致です
「獄中からの手紙」
カーディーとは手作業で作られたインド製の綿布
バール・ガンガーダル・ティラク(1856-1920)の著作
「ギーター・ラハスヤ」ギーターの秘密の教え
人がどのような方法で私を頼りにするにしても 私はその人々に
まさにそれに見合った分を与えます アルジュナよ
どのような道であれ 人々がたどる道はすべて私の道なのです
私はティラクに主張したのは私たちを平手打ちしたかもしれない
相手にでも私たちは耐えるべきであるということでした
これに答えて彼はこの「ギーター」の詩節を引用したのです
つまり相手が私たちにするように私たちも相手に対して
行動すべきだというのです 私はこの詩節については彼の意見を
支持できないと主張しました その人が私たちに対して
悪者であったとしても私たちがその人に対して悪者であって
よいことにはなりません
「The Collected Works of Mahatma Gandhi」
ルイス・フィッシャー:ジャーナリスト ガンディーの伝記を執筆
ローラット法
われわれは市民としてこれらの法律に従うことを拒否する
われわれはさらに この闘争において忠実に真理に従い
生命・個人・財産に暴力を振るうことはしないだろう
「インド独立史」森本達雄訳
法律への不服従は法律を謙虚に自発的に尊重する人々こそができるものです
私はこのような資格の人々が勝つ前に不服従を呼びかけたのです
この自分の誤りが私には山のように思えました
「ガンディー自叙伝」
ガンディーの曾孫 シュリークリシュナ・クルカルニ
人には生きるために❝必要な分❞があります 必要以上に取る事
それが❝暴力❞なのかもしれません なぜなら自分が多くを取れば
誰かがそれを得られなくなるからです 恐怖が人を暴力に
駆り立てるのだと思います 恐れを手放すことができる人
それは「無私」の人です
世界にはまだ これほど多くの人間がいることは世界の基礎は
武器ではなく 真理 慈悲 つまり魂の力であることを伝えています
ですから戦争の力よりもほかの力が世界の基礎なのです
「真の独立への道」田中敏雄訳