2023年12月31日日曜日

モンローチェアー&石の教会

音楽は男の炎冬の潮
散楽から猿学へ冬日向
愛嬌や柔らかき武器冬を生く
冬陽射し周りの人を幸せに
山眠る美徳の源泉湧き出し

■新美の巨人たち【磯崎新モンローチェアー×シシド・カフカ】
建築家の設計した椅子
ヘリット・トーマス・リートフェルト「レッド&ブルーチェア」
ル・コルビュジェ/シャルロット・ぺリアン「シェーズ・ロング」
ミース・ファン・デル・ローエ「バルセリナチェア」
磯崎新「モンローチェア」

モンロー定規について 倉方俊輔氏
マリリン・モンローの体の曲線からとった定規を使う
ふざけているようですけれども
しかしその方が実は豊かな曲線になるんじゃないか
その辺りが磯崎さんの不真面目なのか真面目なのか
あるいはキッチュなのか高尚なのかわからない
磯崎さんのモンローカーブってものにはよくあらわれています

磯崎新氏「家具言語2」より
円弧とか楕円のように完全に作図できるカーブや
計算できる曲線以外は全部これを使うことに決めた
それを建築応用しようそれなら家具もつくろう
ということになって現在ある「モンローチェア」を
作ることになったのです

わたくしたちの世代というのは何はともあれ
アメリカという存在そのものが
直接的に強烈な影響を持っていた
マリリン・モンローもその一つだったんです

磯崎新(1931~2022)

「椅子という暗喩」こそがその物体の存在の
秘密を解く手掛かりになるというべきである

柳宗理「バタフライツール」
ブルーノ・マットソン「ハイバックチェア」
田辺麗子「ムライスツール」
剣持勇「柏戸イス」

モンローに光と影
大勢の人に私を見つめさせて
私の名前を呼ばせることを夢見て
自分を慰めていたの

モンローの愛の渇き 深い孤独 寂寥

■新美の巨人たち【軽井沢 石の教会×廣津留(ひろつる)すみれ】
石の教会 内村鑑三記念堂
設計者 ケンドリック・ケロッグ
内村鑑三 無教会という思想に辿り着いた

この世に於ける私共の教会とは
何であってどこにあるのでありましょうか…
神の創られた宇宙であります
天然であります
「無教会」より

大正10年の「芸術自由教育講習会」をきっかけに
毎年軽井沢を訪れるようになる
星野温泉旅館には内村が旅館に贈った
経営者の心構えが置いてあります。
大事に守り続けています。

教会のアーチは太陽の軌道に沿って配列されている
其の天井は蒼空であります
石は全て地元から採取された
命を育む水とその水がもたらす豊かな緑
其の床は青い野であります
最後のエレメントは木
椅子のデザインは全て異なる
木の部分はケロッグの依頼によりジョン・ヴグリンが手掛けた
「ケロッグの考えを尊重し建物と調和するようにデザインしました
彼がハッピーで答えるようにね」

ケンドリック・ケロッグの言葉
私たちの内面での旅であり内面の開拓です
この建物はスピリットを表現しているのです



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