2023年12月17日日曜日

岡潔の言葉&岡潔の思い出&俳句で読書対決!

冬の鴬木は老いて美しく
帰り花眼の邪魔をする言葉あり
一碧楼忌(いっぺきろうき)遊びから育まれ
直観と情熱持ちて冬の朝
文字書きて進める思索冬の靄

■岡潔の名言 

苦心を払わせるものを私は情熱といっている。

現代は他人の短所はわかっても長所はなかなかわからない。
そんな風潮が支配している時代なのだから、
学問の良さ、芸術の良さもなかなかわからない。

情緒の中心の調和が損なわれると人の心は腐敗する。
社会も文化もあっという間にとめどもなく悪くなってしまう。

人の中心は「情」であって、情の根底は「人の心の悲しみを
自分のからだの痛みのごとく感じる心」すなわち観音大悲の心である。

本だって読むことより読みたいと思うことのほうが大切なのです。

人は動物だが,単なる動物ではなく渋柿の台木に甘柿の芽をついだようなもの、
つまり動物性の台木に人間性の芽をつぎ木したものといえる。

人と人との間にはよく情が通じ、人と自然の間にもよく情が通じます。
これが日本人です。

オリジナルは生命の燃焼によってしか作れない。

日本だけのことではなく西洋もそうだが学問にしろ教育にしろ
「人」を抜きにして考えているような気がする。

敬虔ということで気になるのは、最近、「人づくり」という言葉があることである。
人の子を育てるのは大自然なのであって、人はその手助けをするにすぎない。
「人づくり」などというのは思い上がりもはなはだしいと思う。

理想の高さが気品の高さになるのである。

時間は情緒に近い。

今、たくましさはわかっても、人の心のかなしみがわかる青年がどれだけあるだろうか。

数学は必ず発見の前に一度行き詰まるのです。行き詰まるから発見するのです。

科学が進歩するほど人類の存在が危うくなるという結果が出る。

(情緒とは?)野に咲く一輪のスミレを美しいと思う心。

心が納得するためには、情が承知しなければなりませんね。

言葉で言い表すことなしには、人は長く思索できない。

勘は知力ですからね。これが働かないと、一切がはじまらぬ。

足が大地をはなれて飛び上がっているようなもので、第二歩をだすことができない。
そういうのを抽象的といったのです。

数学上の発見に関して西洋人はインスピレーション型、日本人は情緒型。

しかしこんな美しい地球を滅ぼさせたくないですね。

個性的なものを出してくればくるほど、共感がもちやすいのです。

個性が出るようにするにはどうするかということを教えなければいけないのでしょうね。
個性がなくなりました。

どの人がしゃべったのかが大切なのであって、何をしゃべったかはそれほど大切ではない。

いまの人類文化というものは、一口に言えば、内容は生存競争だと思います。
生存競争がないようである間は、人類時代とはいえない、獣類時代である。

僕は論理も計算もない数学をやってみたい。

日本は個性を重んずることを忘れてしまった。

参照:https://live-the-way.com/great-man/scientist/oka-kiyoshi/#index_id1

■松原さおり インタビュー
父、岡潔の思い出『数学する人生』刊行記念
https://www.bookbang.jp/review/article/512310


岡潔のテレビドラマ「天才を育てた女房」「世界が認めた数学者と妻の愛」 岡潔の次女(松原さおり)から見た夫婦の姿―ドラマを見ての感想の「詩」「潔×みち=すみれ×2」
https://www.youtube.com/watch?v=Svazcy1PcWg

春一番に乗っていくから
世話になったね おやすみ 
父は目を閉じた
傍らで母が私、この人の所にお嫁に来て幸せやった
そうでなかったらもっと物欲の強い嫌な女になってたと思う
しみじみ言った
父への感謝の言葉は私は初めて聞いた気がする
気丈に振る舞っていると見えたみちだったが寂しかったのだろう
三か月を待たず後を慕った
無欲な二本の菫は
今頃 山路に寄り添って
春風に吹かれ
幸せに吹かれていることだろう

■夏井いつき俳句チャンネル
【俳句で推し本を紹介!】帰ってきた読書対決!

ローゼン千津
創元推理文庫「黒後家蜘蛛の会」アイザック・アシモフ
木の椅子や黒後家蜘蛛の忍び寄る
ウヰスキーそっと注ぎ足す夜長かな

家藤正人
ちくま文庫「誰も調べなかった日本文化史:土下座・先生・牛・全裸」パオロ・マッツァリーノ
あつぱつぱ宮益坂(みやますさか)を牛の糞(ま)る あつぱつぱ(季語)
春の朝露伴謝絶のご一報

夏井いつき先生の読みたいのは「黒後家蜘蛛の会」に決定!

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