2023年12月23日土曜日

萩原朔太郎&倉俣史朗&今川氏真の言葉

願うことこそが大切寒昴(かんすばる)
小水の神はせっかち寒き朝
冬の夜批評をしたき鬼がいる
冬の虹織れなくなった夢を織る
息白し疑う意思の育まん

■萩原朔太郎「蛙よ」
蛙よ、
青いすすきやよしの生えている中で、
蛙は白くふくらんでゐるやうだ、
雨のいつぱいにふる夕景に、
ぎよ、ぎよ、ぎよ、ぎよ、と鳴く蛙。

「竹」
かたき地面に竹が生え、
地上にするどく竹が生え、
まつしぐらに竹が生え、
凍える節節りんりんと、
青空のもとに竹が生え、
竹、竹、竹が生え

■日曜美術館 倉俣史朗 デザインの魔法
倉俣美恵子さん(倉俣史朗氏の奥さま)
人間に対しての栄養になるものを自分は届けたい
これをデザインして発表するしかないんだ
今の僕はデザイナーとして
挑戦というか今までの家具とレベルが違う

今は亡き田中慎太郎さんの言葉
一本百円で売ってたんです
これをクラさんハルちゃんのお土産だよって
そしたら1週間ぐらいして倉俣さんの事務所に行ったら
スケッチ見せてくれて
「シンさんこれどう?」って
それがミス・ブランチの最初のきっかけになったんですね

「ブルータス」より
どうして薔薇なのか
自分でもよく分からない。(略)
ただ、今言えることは、
紅い薔薇でなくてはならず。
生花でなく造花でなくては
ならないという事です。

倉俣美恵子さん(倉俣史朗氏の奥さま)
ある日一人でベッドでお酒を飲みながら
ルーレットが止まって
これだと思いついたみたいな表現をしている
これしかないみたいなことで
この作品が生まれたのではないかな

倉俣史朗氏の言葉
作りたいと思う意思だけあることが大事な気がする
そこで諦めちゃうと
本当に見えているものも見えなくなっちゃう
そのほんのちょっとの差なんじゃないかな

安藤忠雄氏の言葉
作るということは永遠なものなんですよ
人の心に残る永遠性のあるものを作らねばならないと
彼は言葉ではなしにもので表現されていたんだろうと
思います

ミス・ブランチと命名したのは
当時、読んでいた本が関係していました。
「欲望という名の電車」主人公ブランチの悲劇の物語です。
椅子の名前の由来ともなっています
ご自身とブランチ、偽っている人生…。
そういうぎりぎりのところがあったのではないかと…。

■先人たちの底力 知恵泉
今川氏真の生き残り術 華麗なる転身 再び表舞台へ

法の師の聲うちそへてあつさ弓おなし雲井にすめる夜半哉
(仏の教えを伝える僧侶と弓を携えた私が
 同じ空の元にいるのは罪深いことだ)

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