上勝の渓谷泳ぐ鯉のぼり
雨上がり滴孕んだ夏柳
傷癒えて夏空ゆるりこうのとり
湿原の不動明王夏の風
湿原を真っ赤に染めた山躑躅
■言葉にできない、そんな夜。
ゲスト アヴちゃん 桐山照史 髙橋ひかる 松居大悟
司会 小沢一敬
▪テーマ 推しを見つけてしまった瞬間
ひと目見た瞬間に雷に打たれたとか、
体中に電流が走る系のそれではなかった。
平熱のまま、
世界が切り替わってしまったのだ。
ぶつかる前まで、
自分がどんな世界で生きていたのか、
もう全然わからない。
ジェーン・スー「ひとまず上出来」
推しに出会ってしまった自分を作り出す アヴちゃん
小沢メモ
❝推しに落ちる❞を意味する「沼落ち」「沼る」
同じような言葉が存在していた 「泥む(なずむ)」
「泥む」とは好きすぎて執着する
ものに足を取られて動きにくくなる⇨ハマる
真っ先に感じたのは痛みだった。
めり込むような一瞬の鋭い痛みと
それから突き飛ばされたときに感じる
衝撃にも似た痛み。
その目を見るとき、あたしは、
何かを睨みつけることを思い出す。
自分自身の奥先から正とも負ともつかない
莫(ばく)大なエネルギーが噴き上がるのを感じ、
生きるということを思い出す。
宇佐美りん「推し、燃ゆ」
喜びは痛み アヴちゃん
▪気まずい沈黙が流れたとき
髙橋ひかる
頭の引き出し全開け
桐山照史
ピンチはチャンス!
松居大悟
相手も気まずいと思っているはず…。
もう言おう。「気まずいっすね」
アヴちゃん
「仲良くなり方」ってものが…。
あると思うのです…。
小沢一敬
沈黙の歓待
▪なんとも言えない懐かしさ
ノスタルジーって感情の形を変えていく 松居大悟
白い炭焼の煙が低く
山腹を這っていたのは
更に私を床(ゆか)しい
思に耽らせた。
芥川龍之介「日光小品」
「床しい」はいろいろ思い出されて、懐かしい。
行かし⇨ゆかしい
「そのころに行きたい!」という気持ちが含まれた言葉
子供の頃は憎んだ父の気短かも、
死なれてみると懐かしい。
そのせいかライスカレーの匂いには
必ず怒った父の姿が、
薬味の福神漬けのようにくっついている。
向田邦子「父の詫び状」
思い出というのはねずみ花火のようなもので、
いったん火をつけると、
不意に足許で小さく火を吹き上げ、
思いもかけないところへ飛んで行って爆(は)ぜ、
人をびっくりさせる。
向田邦子「父の詫び状」
思い出は制御不能 アヴちゃん
思い出って厄介 アヴちゃん
髙橋ひかる 思い出は共存していくもの
桐山照史 思い出は道のようなもの
アヴちゃん 思い出はジョーカーのようなもの
松居大悟 思い出は絨毯のようなもの
小沢一敬 未来はレッドカーペット
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