(御影堂) 供華園白き瓊花(けいか)やひっそりと
午前二時ストーカーせり赤家蚊
大輪のナニワイバラの高き香
椎宮(しいのみや)染まる躑躅や二千本
草茂る追われ追われて逃げ惑い
■言葉にできない、そんな夜。
ゲスト 小野花梨 桐山照史 吉澤嘉代子 永井紗耶子
司会 小沢一敬
▪テーマ 圧倒的片思いの気持ち
しのぶれど色に出でにけりわが恋は物や思ふと人の問ふまで
一平兼盛
叶わない恋だと知っているから
気持ちはもっと熱く強くなり哀しくなり
あなたの前じゃ笑うことしか出来ず
沢山の涙はあなたを思う切ない恋心
「好き」というたったそれだけの気持ちで動いた
大きな片思い
HY「NAO」
他人から見たらどんなに情なくても
みっともなくても
彼を思うこの気持ち
たったひとつが
冷たくて明るい私の宝物だった
羽海野チカ「ハチミツとクローバー」
この気持ちを
なんて言うんだろうね。
俗世の恋とか、
そういうもんじゃないんだよ。
ただただ手を合わせ
崇(あが)めたくなるような心持ちさ。
永井紗耶子「木挽町のあだ討ち」
ねえ どう わたしの彼 素敵でしょう
恋人風情で歩くわたしをあなたは見てない
名前を呼んで見つめあうけれど
わたしが映らない瞳は美しかった
吉澤嘉代子
(究極の恋は自分不在の恋 恋はすべて片思い)
▪何もせずに大型連休が終わったときの気持ち
重電60% 桐山照史
あーつかれた。忙しかった。
頭の中では完ぺきにこなしていた。
本当の私はこっちのはずだ。
おかしい、なにかがおかしい。 小野花梨
どうしよう
何もしていないのに
つかれている 吉澤嘉代子
時間貴族だったな 永井紗耶子
飛び意思連休 小沢一敬
▪テーマ 夜 眠れないときの気持ち
だからさぁ 夜は嫌い
キレイなモノ滅茶苦茶にするから
キミとのキスの先も 来春の誕生日も
ネガティブの極地へ 想像力は驚異的に天才だ!
きっとα波のせいかしら?
広瀬香美「眠れぬ夜の小夜曲」
天を、星が動いてゆく音が
耳の奥に聞こえてきそうなくらいに、
しんとしている孤独な夜中だ。
吉本ばなな「キッチン」
母親も寝てしまって
あとはただ自分一人が
荒涼とした夜の時間のなかへ
取残される
梶井基次郎「のんきな患者」
「凡」なら「凡」という字について
ずっと考え続ける。
考えるというよりは脳裡に見るのだ。
そのうちに凡の字に関連のあるような
ないような、非現実的なイメージが
一瞬浮かんでくる。
「夢のしっぽ」呼んでいるこいつを
つかまえるのだ。
中島らも「今夜、すべてのバーで」
(誰よりも近くにいられるのが言葉 吉澤嘉代子)
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