さようなら昨日の私夏の風
麻の服今日の私を抱きをり
夏の朝花を摘むよに石拾う
夏の雲我慢する人しない人
迎へ梅雨やっと上がりて陽のまぶし
■俵万智女史の短歌
オムライスをまこと器用に食べおれば「ケチャップ味が好き」とメモする
砂浜のランチついに手つかずの卵サンドが気になっている
してもらうことの嬉しさ 君が作る4分半のボイルドエッグ
さよならに向かって朝が来ることの涙の味でオムレツを焼く
ストローがざくざく落ちてくるようだ島を濡らしてゆく通り雨
あの赤い花がつつじでこの白い花もつつじと呼べる不思議さ
泡だちのよいシャンプーのような波五月の足摺岬を洗う
みどりごと散歩をすれば人が木が光が話しかけてくるなり
連休に来る遊園地 子を持てば典型を生きることの増えゆく
何もかも考えこんでいるような五月、裾濃(すそご)のオレンジジュース
ランドセル投げておまえは走り出す渦巻くような緑のなかへ
星の本を子と読みおれば「月までは歩いて十年」歩いてみたし
天文台は「星のクイズのあるところ」すいきんちかもくどんどん学べ
危ないことしていないかと子を見れば危ないことしかしておらぬなり
七色の紫陽花の咲くこの国の大切な人、きみと君とキミ
■辞世の句 素晴らしい!
ツイにゆく 道とはかねて 聞きしかど 昨日今日とは 思はざりしを
〈ちらいむ〉
タイムラインのオタの声 諸行無常の響きあり
キャラ、動物、食にエロ 盛者必衰の理(ことわり)をあらはす
バズれる人も久しからず 唯(ただ)春の夜の夢のごとし
クソリプ者も遂(つい)にはほろびぬ
偏(ひとえ)に風の前の塵(ちり)に同じ
〈ま!ゆみ〉
呟(つぶや)いても独り
〈弓川〉
ああ、ツイ廃よ 君を泣く 垢(アカ)死にたまうことなかれ
〈真琴〉
太郎を凍結させ、太郎の屋根に雪ふりつむ。
次郎を凍結させ、次郎の屋根に雪ふりつむ。
〈ゆきやなぎ〉
訳言っても訳言ってもロックのまま(実話)
〈Ram Origami〉
凍結(永訣〈えいけつ〉)の朝
けふのうちに とほくへいってしまふわたくしのツイアカよ
〈フジハラ ユキ〉
青色のちひさき鳥のかたちして言葉ちるなり凍結の岡
(元歌 金色のちひさき鳥のかたちして銀杏ちるなり夕日の岡に
与謝野晶子)
俵万智女史に⇩教えて貰いました。感謝です。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S15632383.html?ptoken=01H01FATH03ATWNA47RP7G3PGV
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