2023年4月6日木曜日

言葉にできない、そんな夜。

明治より元勲(げんくん)の庭椿山荘(無季句)
(山形)有朋の息遣い聞く椿山荘(無季句)
山笑う(伊藤)若冲の羅漢石
石峰寺眠る若冲春陽射し
千体の賽の河原の五百羅漢(無季句)

参照:【伊藤若冲の最後の傑作が眠る】石峰寺(京都伏見)境内
https://伏見稲荷-御朱印.jinja-tera-gosyuin-meguri.com/京都・石峰寺/伊藤若冲の最後の傑作が眠る!!京都・伏見「石/京都-伏見-石峰寺せきほうじアクセス行き方/.html

■言葉にできない、そんな夜。
ゲスト 満島真之介 桐山照史 金原ひとみ 橋口洋平
司会 小沢一敬

▪テーマ 大切な人がつらい思いをしているとき
どんな言葉をかけたらいいんだろう

満島真之介 空、見に行く?

ドラマ「silent」脚本 生方美久
(セリフっぽくないリアリティーのある言葉)
無理なことってあるんだよ
無理してやったことって
無理なことなんだよ
無理すると、ほんとに全部
無理になっちゃうんだよ
やればできるって、
やらせるための呪文だよ
期待と圧力は違うよ

小説家 吉本ばなな 書き下ろし
何も言いたくなかったらいつも通り遊ぼう
もし話したかったら、黙って話を聞くから。
途中でトイレに行きたくなったら、
中断して、また聞く。
お腹が減ったら、
一緒になにか温かいものを食べよう。
食べながら聞くよ。

金原ひとみ 優しさが凶暴なまでに強い
心に分け入ってくる優しさ 私は苦手なんですけど
優しさの柔軟性が集約されていると思う
橋口洋平
相手主導でそこにいる優しさ
能動的受け身

ジャニーズWEST「涙腺」作詞 橋口洋平
なんか照れくさい言葉ほどまっすぐにこの想い
伝えてくれるから厄介だな
いつか言えなくなる前に受け取ってくれるか
ありがとう君がいて良かった

ストレートな言葉って刺しすぎちゃうから
届けづらい

金原ひとみ「ミーツ・ザ・ワールド」集英社
「私の店の近くに濃厚煮干しラーメンの
お店があるから行きましょ。
すごい煮干しラーメンっていう
店の名前だから覚悟しなさい」
「芋煮よ芋煮、
都会もんは芋煮知らないの?
最近皆寒そうだから芋煮作ったんだけど
作りすぎたから夕飯に食べなさい」
「悲しい時にお腹が空いたら
余計悲しくなるって知ってるから、
そんな悲しんでいる人に
食べ物を与えたがるんだよ。
ありがたくデブ活しな」
どんなに悲しくても腹は減る

▪こんな気持ちどう表現する?三日坊主の瀬戸際
満島真之介 
本当は今の自分ダイキライ でも、ダイスキ。
桐山照史
神様がくれた逃げ道
橋口洋平
「やらない理由」の逆襲
金原ひとみ 
運動するかしないかはもはや魂の取捨選択である。
小沢一敬
根気を逃す

▪テーマ 春の訪れを感じたとき言葉にならないあの瞬間
春の空気感
小説家 三浦しをん「神去なあなあ日常」
なんいしろ、春が一番だ。
春のわくわくするような気持ちと、
花や土や水の香りがまじりあった
空気の甘さに、かなうものはない。

耳人(みみんちゅ)降臨

橋口洋平 動詞で比喩を使う
Wacci「夏休み」
蛍が舞い まるで夜空
ここまで降りてきたみたいだ
浴衣の模様が咲き乱れてく

作家 池井戸潤「空飛ぶタイヤ」
三月の陽射しはすがすがしく、
まぶしかった。
冷えた空気にも春の到来を感じさせ、
なんとも言えないまろみがある。
(まろみとはかどのない、おだやかな状態。形・味などに使う言葉)

三島由紀夫「仮面の告白」
菜の花の黄も、若草のみどりも、
桜の幹のみずみずしい黒さも、
その梢にのしかかる鬱陶しい花の天蓋も、
何か私の目には悪意を帯びた
色彩のあざやかさと映った。
それはいわば色彩の火事だった。

三島の逆張り

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