まるみおびコブシモドキや那賀で香
鳥雲に入る(とりくもにいる)憧れることなかれ
まろやかな香り届けりミツマタの
緊迫と威厳交錯春の潮
凛とした静けさの朝風光る
■NHK俳句 題「蒲公英(たんぽぽ)」
選者 夏井いつき アシスタント 家藤正人 司会 柴田英嗣
レギュラー 中西アリノ
夏井さんが揚げる年間のテーマ「凡人からの脱出」
類想類句(一つのテーマや題に対して似たような
発想のもとに同じような表現で詠まれた句のこと)脱出
凡人からの脱出
凡人脱出ピラミッド
ボン 反ボン 脱ボン
今週の兼題「蒲公英(たんぽぽ)」
▪蒲公英の類想 「風を待つ」ボンの段
たんぽぽの絮飛ぶ風を待ちにけり 塩野谷慎吾
絮飛ぶ風を待つ⇨凡人基本ワード
蒲公英の絮ふうわりと風を待つ 松本逸郎
蒲公英の絮悠然と風を待つ Aさん
蒲公英や絮群がりて風を待つ 秋山弘之
たんぽぽの絮旅立ちの風を待つ 駒田倭子
▪蒲公英の類想 「風を待つ」半ボンの段
たんぽぽにやつと待ちたる風が今 久保康輔
蒲公英の絮乗り切る風を待つ日かな 石原美枝子
▪蒲公英の類想 「風を待つ」脱ボンの段
蒲公英の絮風を待つ鳥を待つ 忍
連想類句は共感の土台
▪蒲公英の類想「吹く」アレンジパターン
風を待つ蒲公英の絮吹いてやる 逸見彬有
たんぽぽの絮吹き余しひと呼吸 梅田光憲
たんぽぽのわた吹けば吹くかたちへと 渡辺一成
描写=映像をつくる
アレンジパターン①
息を描写する
鬱憤を蒲公英の絮人吹きに 河豚ふく子
たんぽぽの絮吹く夢一つ失せし 遠藤恵子
取り合わせ 季語と関係のない単語を句の中に取り入れること
抽象名詞を取り合わせることで自分の思いをあずける
アレンジパターン②
関係のない単語との取り合わせ
駐在や蒲公英の絮吹き飛ばす 藤田晋一
たんぽぽの絮へ子の息父の息 髙木峯子
人物を置くことで周りの様子を読者が生き生きと想像できる
アレンジパターン③
人物を置く
▪夏井家伝授
家藤正人&中西アルノ 0からの俳句
俳句を体感
俳句の基本ルールとは?
0から俳句POINT
① 季語がある
② 五七五の十七音
正しい俳句の書き方テスト
縦書きで一行で書く 文字と文字の間は空けない
▪特選六句 兼題「蒲公英」
それが今ならば蒲公英を柩(ひつぎ)に 高矢実來(たかやみく)
清々(せいせい)と突っ立つ蒲公英の裸 高橋寅次(とらじ)
たんぽぽへひかりゆきわたれば風来(く) 古瀬まさあき
たんぽぽのぽぽと母校を明るうす 押見げばげば
(たんぽぽのぽぽのあたりが火事ですよ 坪内稔典 原句)
撮り鉄は今たんぽぽに気がついた 中山月波
新任の教師に蒲公英の洗礼 長谷機械児(きかいじ)
▪柴田の歩み
4月 蒲公英からは100メートル離れてみよう
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