花の冷えSpammailに打つ手なし
スマホにも心があるよな霜の果
暮の春日に日に好きになっていく
蜃気楼見返りのない奉仕かな
脱マスク黄砂届きて先送り
NHKK短歌 題「春の草」
選者 吉川宏志 ゲスト 椰(や)月美智子 司会 尾崎世界観
毎月第3週は短歌経験者のための「実感的 表現力アップ」講座。
今月のテーマ 何を歌えばいいのだろう
「春の草」
溝を見て歩くのが好き溝のなか溜まりし土に白すみれ咲く
吉川宏志
▪入選九首 テーマ「春の草」
カルデラの黒砂持ち上げ虎杖(いたどり)の赤き芽の起(た)つ御神火(ごじんか)の島
大村森美(もりよし)
花にまで息を吹いては飛ばないと怒るあなたと三度目の春
綴(つづり)
③在宅の仕事を終へてそとへ出(い)づ靴よりひくく生(お)ふる春草
土屋ひろ菜
②外は春ひとり観ている配信のブルース・リーは菜の花の色
三月とあ
幾たびも蓬(よもぎ)の斜面転がって子犬も春のボールになった
三浦直子
輪郭(りんかく)をくきやかにして祖母は立つ蓬匂(にお)へる湯気の厨(くりや)に
佐藤ゆうこ
ヒメウズの名を教えくれし先生の逝きてのち春の歌に詠みつぐ
前田かほり
💮消えないで、すりこぎ棒に染みついた蓬の色も祖母がいた日も
葉村直(なお)
手のうちに囲い持ち来るすみれ色ベッドの夫(つま)の手に移しやる
市川登美栄(とみえ)
▪入選あと一歩
耳元で鳴らす薺(なずな)が髪の毛に絡みつくまだ母となっても
山田香那 薺=ぺんぺん草 添削
耳元で鳴らす薺(なずな)が髪の毛に絡んでしまう母になっても
▪表現の最前線 何を歌えばいいんだろう
ガレージへトラックひとつ入らむとす少しためらひ入りて行きたり
斎藤茂吉
母親が掃除をするシーン 椰(や)月美智子
洗濯物を干し終わったあと、
留美子は丁寧に掃除機をかけた。
4LDKのうち、5.5畳の二部屋は
子どもの部屋にしてあるが、
実際は今のところ、
片方の部屋しか使っていない。
そこに、二段ベッドと二人の
学校用品を置くシェルフを置いている。
もう一方の部屋は、五月人形や
扇風機、スノーボードや
スキューバーダイビング用品など、
季節ものや普段使わないものが
自然にたまっていってしまい、
いつの間にか物置部屋と化している。
ただ駄々をこねるハンバーグ疑いの素そのソースはどこ
冷めたらまずいからってバレたらまずいの間違いじゃない
おぞましい塊だ
じっくりコトコト問い詰めてざっくり切り裂いて
刺身でいけるくらいに新鮮なのを盛りつけたら
やっぱり横にはツマでしょう
「料理」より 尾崎世界観
▪ことばのバトン
つなぐときばとんはしっぽだったから 岡野大嗣
⇩
つかみそこねて仰ぐ青空 岩下尚史
⇩
神様の盃(はい)にぬる燗(かん)注(つ)ぎ足して 金井真紀
(ザ・ブルーハーツ♪「青空」
神様に賄賂を贈り天国へのパスポートをねだるなんて本気なのか?)
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